お久しぶりです、西濱です。引退してからというもの、物理漬けの日々を送っており大変幸せであります。高校生が受験で使うstudyplusというアプリを入れてみました。全国の高校生が日々勉強に励む所が見られて、こっちまで頑張らないと!という気持ちになりますね。では、本題に入ります。
4/26日に開催された五大学レガッタでは僕は対校エイトのクルーリーダー、そしてストロークとして出場させていただきました。この大会は僕にとっては引退レースであり、3年と1ヶ月の集大成でもありました。結果は東京科学大学に5秒差で惜敗でした。いや、ボートで5秒は惜敗ではありませんね、その5秒間には、綿密な練習の質の差が反映されるのでしょう。このブログでは一年生からの思い出を振り返るというより(多分9月の引退ブログで綴ります)五大学へ賭けた思いを綴ります。
五大学のクルーが確定し、9人で走り出したのは11月頃でした。その時はまだ全員がバラバラだったと今では思います。自分自身私生活の忙しさや人間関係に悩み、不安な日々を過ごしていました。転機は前のブログでも書きましたが、OBの中野さんに前を向かせてもらったことです。しかし、前を向き始めたからといっても9人全員が一つの夢を追いかけるというのは中々難しいものです。どうやってみんなを奮い立たせたらいいのか、どうしたら全員で熱くなれるのか、考え続けました。でも結局不器用な僕が思いつくのは、自分自身が誰よりも練習を積んで、結果を出し続けることでした。かっこよく言えば"背中で語る"ですね笑。実際僕はずっと礒野さんの背中に憧れていました。かっこいい漢は背中で語る!そう自分もなると、決意しました。
右往左往しながら、なんとか冬練を耐え抜き、2000ttもベスト近い記録が出た2月末。ついに春合宿が始まりました。戸田での生活を過ごす中でたくさんの話をエイトメンバーと交わしました。その中で、一人一人が心に宿す熱を感じるようになりました。あ、やっぱりみんな勝ちたくて勝ちたくて仕方ないんだな、と気付いたんです。僕の中で、「勝ちたい」から「"全員で"勝ちたい、勝たせてやらないとダメだ」、と思うようになりました。徐々にバラバラだった全員が、五大学優勝という一つの目的に向かい始めたのです。全員で悩んで、全員で考えて、全員で練習する。僕が考えたキツくて仕方ないメニューにもよくついてきてくれて、メキメキと成長していきました。決して僕一人ではダメで、全員でないと、意味はないのでしょう。そして迎えたお花見レガッタ。春合宿の集大成だと言えます。結果は1日目に法政大学に勝ちB決勝に進み、2日目は東京科学大学に5秒の差で負けました。エイトで他の大学と戦えるレベルまで成長しているんだ、と確信をしたお花見レガッタでした。
お花見レガッタを終え、4月に入りました。僕自身は引退まで1ヶ月を切り、毎日ドキドキが止まらなかったです。4月は練習に加えて新歓、授業、と全員が忙しくなる時期です。その中でどう勝つための練習をこなしていくかが大きな課題でした。多忙な日々の間を縫ってしんどいメニューをこなしました。朝早い乗艇にもよく耐えたと思います。何より僕が誇りに思うのは、4月に入ってもなお、全員の漕ぎが成長し続けていたことです。これは全員で優勝に向けて漕ぎを考え続けた証拠でしょう。"俺たちの漕ぎ"のイメージが鮮明になっていきました。
4/26五大学レガッタ当日を迎えました。届かなかった。僕たちが成長した分、ライバルも成長している。それは勝負の世界では当然のことでしょう。でも悔しくて悔しくて涙が止まりませんでした。勝たせてあげたかった、先輩に優勝杯を持たせてあげたかった、救ってくれた中野さんに勝って感謝を伝えたかった、とめどなく溢れてくる感情に地面に突っ伏して号泣しました。きっとこの先の長い人生の節々でこの日のことを思い出すでしょう。でも、全てが無駄だったなんて、到底思えないんです。僕の後ろに乗ってくれた7人の目は涙に滲んでいても、その奥で燃えていました。彼らは諦めていません。彼らはもう先を見据えています。僕は確信しているんです。こいつらなら絶対に勝ってくれる、まだ成長していく力があると。
僕が五大学まで彼らに伝えたのは決して僕一人で培ったものではありません。礒野さんや後藤さんが繋いだ、筑波大学漕艇部に受け継がれてきたもの全てを伝えたつもりです。そしてその情報は僕たち9人でさらにアップグレードされました。もう勝つための基盤は君たちが持っている、あとはそれを呼吸するかの如く容易に再現することです。ボートに奇跡はありません。練習で出来ていることが100%本番で再現は"必ず"出来ません。だからこそ、それが分かりきってるからこそ、日々の練習の精度を150%、200%にしなければ勝てない、他の大学はそうしている。次は君たちが背中で示す番です。僕は君たちの全てに期待しています。
最後に、エイトメンバー一人一人に、感謝を伝えさせてください。
たいと
COXとして舞い戻ってきてくれて、本当にありがとう。繊細なラダー技術と的確なコール、天才的だった。最後にまたたいとと乗れて嬉しかったよ。
長谷
ハセケンのキャラには助けられたよ。いつも周りが見えていて、全員を思いやれるのはハセケンにしかない才能だね。7番でストペアをハセケンに任せて本当に良かった。多大なプレッシャーの中でも耐えてくれてありがとう。君が、これからの部活を強くしていってください。
岩沢
二年生ながらに力強い漕ぎだった!ストイックに自分を追い込む姿に、勇気を貰ったよ。この先どんどん強くなっていくんでしょう。学年なんて気にせず常にトップを狙っていってください。
長嶋
こうだい同様二年生なのに本当に上手でした。なんか天然だけど、実は誰よりもボートに誠実で、ほんとにかわいい後輩でした。こうだいと二人でみんなを引っ張っていってください。あと遅刻!はしないようにね!
丹
思えば丹くんと同じ艇に乗るのは俺が2年の新人戦ぶりだったね…丹くんの器用さには助けられました。クールなキャラだけど内に秘めている闘志に気付いていたよ。いつまでも虎視眈々と、勝利を狙ってください。頑張って体重増やしてね!
藤岡
4月からエイトに加わってよく頑張りました。本当に成長したと思います。この先部活を背負う最強の漢になるのは君で間違い無いでしょう。けど気負わず、仲間を頼って、頑張っていってください。
森田
森田がいないと、このエイトはここまで成長しなかったと思います。うん、すごいよお前。森田のストイックさが、背中が、この部活にとって欠かせない存在でしょう。どうかその勝ちにこだわる姿勢を崩さず、後輩に伝えていってください。
松野
松野とは結構同じ艇に乗ってきた記憶があるね。身体も大きいし、実はよく頭で考えているのを感じます。でもまだまだ伸び代はある!もっと速くなれるよ!松野なら!エイトではバウを務めてくれてありがとう。レース中に響く松野の熱い声が大好きでした。
以上!みんな2000tt7分カットおめでとう!今までにない追い風がこの筑波大漕艇部には吹いているのを感じます。そしてその風をより強く吹かしていくのは君達です。全員で前を向いて、進んでいってください。最高の時間をありがとう。
春合宿はこいつらとずっとバカやってたな。今までの合宿で一番楽しかったかも……
