お疲れ様です。2年漕手の岡部汀です。
すでにいろいろな部員が書いているように自分も今年の夏について振り返っていきます。今年の夏は長かった(8月半ばから11月頭くらいまであった)ため、うろ覚えの記憶がたくさんあります。そのためしっかり書けるか不安しかないのですが頑張ります。この文章は思いつきでどんどん書いていくので、文章に精通している人から見たら頭を抱えてしまうほど読み辛いかもしれませんし、多分長くなります。あらかじめご了承ください。
今年の夏は潮来で行った合宿から始まりました。ここからオックスフォード盾レガッタに向けて本格的な練習が始まりました。潮来は波があまりにも強くて本当に練習できるのかと初めは不満しかなかったのですが、なんだかんだ毎モーションしっかり漕ぐことができ思っていたよりもしっかり練習できました。潮来合宿は3ヶ月前のことなので正直に言って明確に覚えていることはあまりありません。15キロのランはかつてないほどにキツかったなあ、夜遅くに行った温泉は気持ちよかったなあ、昼に食べたお刺身が美味しかったなあ。
そこから戸田には行かず、1週間ちょっと霞ヶ浦で練習していました。エイトを出すには桟橋が短かったので毎回出す、片付けをするのが億劫で仕方がありませんでした。
霞ヶ浦での練習は本当に印象に残っていないので戸田編にいきます。戸田での練習は時間の縛りがないので毎モーション長い距離を漕いでいたので、毎日疲労との戦いでとてもしんどかった覚えがあります。また、戸田に来てからはビデオがあるので自分の漕ぎとしっかり向き合えるようになった期間でもありました。初めて自分の漕ぎを見た時はびっくりしました。下手すぎて。僕はほとんどの大会を整調として出場してきたので他の漕ぎに合わせないといけないし、目の前にオールがいっぱいあるしで漕ぎ辛さは感じていたのですが、それ以上にうまく漕げていなくて落ち込みました。こうたろうの後ろにいたので色々指導したいと思っていたのですが、自分の漕ぎに集中せざるを得ず、あまり教えてあげられなかったことが悔しいです。そんなこんなで苦しみながらも試合当日を迎えました。僕は普段試合で緊張することはありません。チームスポーツの良いところ(悪くもあるけど)は他人のせいにできるところだと思います。自分がミスをしてしまうのは自分が下手なのではなく、うまく漕げる環境を作り出せないクルー全体のせい。こんな感じで、本番で失敗しても大丈夫なのだと考えると気が楽になり、必然と緊張なんてしなくなります。(もちろん練習では他人のせいになんてしてないです。)ということでいつも通りやろうと思っていたのですが、めちゃめちゃ緊張していました。特に敗者復活戦の時は。4年生の引退レース。しかも特にお世話になった2人で負けたら引退してしまいます。そう考えているうちに心拍数が上がり、オールを持つ手が少し震えていました。これはカフェインのせいだと自分に言い聞かせていたものの、なかなかおさまらず、レース前の練習で伴チャをしていた人をずっと見ながら漕いで平常心を取り戻そうとしていました。レース後、さくに「こっち見てないで練習に集中しろよ」と言われたので今になって真相を話します。ただただ緊張していただけです。集中とかそれどころではありませんでした。なかなか無い初めての経験でどうすれば良いかよくわからなかったですね。レース自体は良かったと思います。自分たちのベストタイムは出たし、敗者復活戦では自分たちがやりたかったことはできたし。僕の漕ぎを見返してもうまく漕げていた気がします。ただ結果がついてきませんでした。
このオッ盾期間はとにかくともきさんとたいらさんに恩返しがしたい。そのために絶対に2人を勝たせたいと思っていたのでレース後は負けた悔しさと、何もできなかった無力感に襲われました。かつて無いほどに。2人が楽しいレースができ、後悔はない的なことを言っていたのがせめてもの救いでした。2人には本当に感謝してもしきれないです。ともきさんは自分が入りたての頃から気遣ってくれて、エルゴのタイムが伸びるたびに今でもLINEをくれます。たいらさんはお花見の時に怪我をしていたのに自分たちの伴チャをしたり、ビデオを一緒に見たりしてアドバイスをくれました。もちろんこれだけではないです。書ききれないのでほんの一部だけですけど2人には本当に本当に本当にお世話になりました。卒業までにいっぱい飲みにいきましょう。本当にお疲れ様でした。
オッ盾編が一応終わり、長くなってしまったのでコーヒーブレイクです。自分はこの期間に鬼滅の刃にハマりました。人気絶頂期に逆張りをしていて原作もアニメも見たことがありませんでした。映画をやるということで見始めたら止まらなくなってしまい、映画を普通の、Dolby Cinema、4DXの3回見にいきました。今回の映画は善逸と獪岳のところが一番好きです。ところで皆さんはDolby Cinemaで映画を見たことがありますか?見たことがなければ一度は行ってみてください。通常より少しお金はかかってしまいますが、それだけの価値はしっかりあります。映画開始前のDolby Cinemaの紹介だけでも感動します。
ここから新人戦編にいきます。今回は付きフォアBの整調として東日本新人、全日本新人ともに出場させていただきました。5人中3人が1年生ということもあり、自分としては1年生をめちゃくちゃうまくする、彼らが今後の大会で活躍するための礎を築くことがテーマでした。やる前は成長させる自信があったのですが、いざやってみるとなかなか難しかったですね。そもそも整調からは漕ぎがはっきりとわからないので、水上でうまく伝えられないし、自分は普段感覚を頼りに漕いでいるのでビデオで見た漕ぎの違和感に関してうまく言語化できず、解決策をうまく伝えられませんでした。そんな中COXのあつしの存在が大きかったですね。高校からの経験者というのもあって自分より漕ぎに対する造詣が深く、水上でも陸上でもたくさんのアドバイスをあげていました。初めは思うようにいかなくて苦労しましたが、日々の成長に驚かされるばかりでやりがいがありました。正直なことを言うと初めは辛くて大変だったし、思うようにいかなかった時は「Aフォアに乗っていた方が良かったのかな」なんてことを考えてしまった時もありました。もちろん今はそんなことは微塵も思っていません。むしろフォアBでよかったし、フォアBのみんなは俺についてきてくれてありがとう。うまくいかなくて苦しい時期もあっただろうけど、それでも最後までやり抜いてくれて本当にありがとう。
東日本新人では初日に目標を大きく上回るタイムでゴールできました。A決勝には届きませんでしたが期待を感じられる良いレースでした。B決勝ではタイムが1位だったこともあって、他の艇に前に出られてしまいみんな焦っちゃったかな。焦りを感じながらもうまくみんなを冷静にさせられなかったのは整調として反省ですね。結果は惨敗でしたが、贔屓目で見ているかもしれないけれどA決勝に出ているようなクルーと比べても遜色のないくらいうまく漕げていたと思います。
全日本新人でも目標のタイムを切ってゴールをすることができたし、スパートでどんどん上がっていくタイムを見て、気持ちよく漕ぎ切ることができました。短期間でも毎回何かしら成長してくれて楽しかったです。
本当はもう少しじっくり書きたい気持ちがありますが、ダラダラ書いていて疲れたし、課題もやらないといけないので締めようと思います。
最近、僕はボート部での自分の存在意義についてよく考えます。別にエルゴがめちゃくちゃ早いわけでなければ、漕ぐのが群を抜いてうまいわけではないし、このローイングという競技に対して豊富な知識があるわけでもない。大会が終わって色々な人によくフォアBを引っ張って、1年生を成長させたね、すごいね的なことを言われました。別に僕がすごいわけではないと思いますよ。上級生が下級生を導くのは当たり前だと思うし、上達したのは彼らの努力の賜物だと思います。多分誰がやっても同じようになっていたんじゃないですかね。僕としては、かげとらを整調として大会に出て、整調からの景色や、漕ぎ方考え方を経験させてあげたかったし、みやじの癖を完全になくしてあげたかった等々、もっとうまくやれたと思うし、もっと上達させることができたんじゃないかと思っています。ていうかそれが僕の役割だったわけですよ。僕は基本的に頭を使って、試行錯誤しながら漕いでもらいたいので直接的にこうやって漕げとかは言わず、ここが変だよみたいに指摘するだけでした。もちろん初めはわからないことばかりだと思うので初めは具体的に教えていましたが、だんだんと指摘になっていたと思います。このやり方が間違っていたとは思いませんが、別の方法で指導していたら違う結果になっていたのかななんて思ってしまいます。話が少し逸れてしまいましたが、指導もあまり上手くない、そんな何もない自分はこの部活において何を残せるのでしょうか。大会後のOBさんたちとの締め会の中で、寺下さんが「練習環境を改善するためにお金は出すし、たくさん支援をする。それがOBの役割なのだ。」という旨の発言をしていて、正直理解ができませんでした。毎度毎度負けて悔しいです、この悔しさを糧に次頑張りますと言っている自分たちに対してなぜ応援に来てくれて、色々支援してくださるのでしょう。僕はこの言葉を聞いて優しさに泣きそうになったし、その優しさに甘えていただけの自分が情けなく思いました。この恩は確実に返さなければいけないものではありますが、何もない自分には現状は無理でしょう。何をしたら良いのかは正直わかりません。自分の価値を考えながら以降の練習に臨み、引退までにどうにかこの恩を返せるようにしたいと思います。