こんにちは。
直接雇用歴10年・派遣社員歴20年のロウです。
今日は、
派遣会社は教えてくれない、
「派遣料金の商流(お金の流れ)」
について、できるだけ分かりやすくお話しします。
派遣料金は「三者関係」で回っている
派遣の働き方は、次の三者関係で成り立っています。
- 派遣社員
- 派遣会社
- 派遣先企業
ここでとても大事なのは、
派遣先企業は、派遣社員に直接お金を払っているわけではない
という点です。
派遣先企業が支払っているのは、
あくまで「派遣会社への派遣料金」です。
派遣料金は、何をした結果発生するのか?
派遣料金は、誰か一人の働きだけで発生するものではありません。
- 営業担当が、新規開拓や派遣先訪問などでの営業活動を行う
- コーディネーターが派遣社員の募集・マッチングを行う
- 派遣会社の社員が、社会保険手続きや請求処理などの事務作業を行う
- 派遣社員が派遣先で実際に就業する
これらすべてがそろって、はじめて派遣料金が発生します
ただし、根本的な前提として、
派遣社員が契約どおりに就業しなければ派遣料金は発生しません。
営業が仕事を取っても、売上を作るのは派遣社員
営業担当は、仕事(契約)を取ってきます。
ですが、
売上そのものを作っているのは、派遣社員の稼働です。
- 派遣社員が欠勤する
- 派遣社員が契約どおり稼働しない
この場合、その分だけ売上は減ります。
派遣料金は、
派遣料金の時給×派遣社員の稼働時間
で請求されるため
欠勤=売上減
という仕組みです。
請求書を見れば、一目で分かります。
派遣料金はどう分配されているのか
派遣先企業から支払われた派遣料金は、次のように分配されます。
- 派遣社員の給与
- 派遣社員の社会保険料・有給休暇の原資
- 営業・管理部門の給与
- 営業・管理部門の社会保険料・有給休暇の原資
- その他の会社運営費
この中で、
最も大きな割合を占めているのは派遣社員の給与です。
つまり、派遣会社の売上構造はこうなっている
派遣会社の売上は、
派遣社員の稼働に強く依存するビジネス
です。
営業が契約を取り、
会社が管理していても、
最終的に派遣料金を発生させているのは、
毎日、現場で働いている派遣社員の存在そのもの
だという現実があります。
それにもかかわらず、
派遣料金の商流(お金の流れ)を、誰も説明してくれません。
派遣の仕組みが見えにくい
派遣社員として働いていると、
- 派遣先で働く自分
- 派遣先企業の社員
この世界しか目に入りません。
しかしその裏では、
- 営業の動き
- コーディネーターの調整
- 契約管理
- 法令対応
- トラブル処理
といった業務が、派遣社員の見えないところで行われています。
しかし、派遣社員に対して、
マージンの使い道を丁寧に説明される機会は、ほとんど有りません。
- 社会保険の会社負担
- 有給休暇の原資
- 採用・管理コスト
こうした説明がされないため、
派遣社員は、
「マージンがあることは分かるけど、何に使われているのは分からない」
という状態になりがちです。
最後に
毎日、派遣社員として就業していると
理不尽に感じる場面や、心が疲れる瞬間はどうしてもあります。
それでも、
派遣料金の仕組みやお金の流れを理解していれば、
無駄に自分を責めたり、必要以上にネガティブになることは減らせます。
知識は、
派遣社員が自分を守るための「武器」でもあります。
この文章が、
派遣という働き方を少し冷静に見つめ直す
きっかけになれば幸いです。