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木こりのよもやま話

ギター作ったりしながら、のんびり生きてます。

暮れにゆうパックの不在票が届き、

差出人の欄を見ると、学生時代の友人の奥さんだった。

 

この友人は去年の春先に癌で亡くなり、

知らせを受けた時には既に逝った後で、

元々連絡も不精で年賀状すら出さないでいたので、

生前、業を煮やした向こうが酔った勢いで電話してきて叱られたものだった。

 

1985年、大学に入学した当時、楽器店の店頭にあるアコースティックギターといえば

グラファイトのラウンドバックのOvationが主流で、

それまでに流行っていたいわゆるフォークギターは

よほどマニアックな店に行かないと見当たらなくなっていた。

 

そんな折に、共にさだまさしのファンであるという共通点で

当時流行らなかったフォークギターを弾き、

ダサいとか言われながらも気にすることもなく歌っていたが、

共に留年もしつつ、

ゆるい学生生活の後は

向こうは公務員になり

自分はギターメーカーに入り、

そいつの結婚式に会ったっきりだった。

 

向こうは子供もでき、今は立派に成長している年頃であろう。

こっちは卒業から相変わらずうだつが上がらずにいる。

 

先にこの世を終えて、

向こうはどんな気分でいるのかは知らないが、

こちらはもう少しもがくとする。

せいぜい高みの見物をするがいい。

 

ゆうパックの中身は

日本酒の4合瓶だった。

酒ばかり飲んでいた学生時代から、

奥さんが気を利かせてくれた香典返しだった。