「ためしてガッテン見た?」
練習場仲間が聞いてきた。
「見なかったよ。どうして?」
「トップに行くとき「すぅーっ」という音を
立てながら息を吐き、ダウンスイングから
インパクトで、「がぁあああーっ」と大声を
出しながら一気に振り抜くと、これだけで、
飛距離が伸びるという話をやっていたのよ」
「へーっ本当なの?」
大声を出すだけで飛距離が伸びるなんて、
私は半信半疑であった。
「アマチュアゴルファーが20ヤード、
プロは30ヤード以上も飛距離を伸ばして
いたんだよ」
「どうしてそうなるんだろう?」
「詳しいことはよく分らないけど、目から
入った情報は大脳に届き、そこで体のどこを
どう動かすかを決めて、大脳から体に指示を
出すらしい。飛ばしたい、ミスしたくない、
などの雑念も一緒に大脳に送られるので、
力んでしまうらしい。
大声を出し、耳から入った情報は小脳に直接
届くルートがあり、そのときは大脳と違って
小脳が活性化し、考えなくても体が自動的に
動くようになるらしい、と云っていたよ」
大声を出すというのは、単なる気合や勢いづけ
だけではなく、考える余裕を与えない「無心」
状態を引き出してくれているのかもしれない。
その役割を果たしているのが小脳だった。
そういえば、大声を出すスポーツ選手がいる。
ハンマー投げの室伏、テニスのシャラポア、
卓球の福原愛、彼らも同じ効果を得ている
のかもしれない。
それにしても、大きな声を叫びながら、
「がぁあああーっ」なんてスイングしていたら
周りに迷惑じゃないのか。
でも、少し小声で試しにやってみた。
余分な力が抜けたみたいで、一気に振りぬけて、
糸を引くようないい球が出たのには驚いた。
プラスになった。続けて練習してみるつもり。
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