出典:東京都知事選挙 東京都議会議員補欠選挙 投開票速報

選挙結果はマスコミでお祭りのように報じてましたので、都選管が発表している資料より数値分析をします。

 

  確定投票率

 

  • 男:60.21%(3,324,537名/5,521,187名)
  • 女:61.00%(3,554,965名/5,828,091名)
  • 平均:60.62%(6,879,502名/11,349,278名)

有効票のみ数えた投票率

  • 男女計:60.12%(6,823,242名/11,349,278名) 

※開票所で有効・無効の選別をしたため匿名投票である以上、男女別は集計不能。

 

 

候補別投票数 

 

(長くなるので上位3名のみ。割合は有効票数中に占める割合、原票には小数点があっても計算上は小数点以下切り捨て)
※「都民全」は都民の全有権者総数(11,349,278名=11,349,278票)に対する割合
なお候補者名表記は都選管資料のまま
  • 小池ゆりこ 2,918,015票(42.76%)=(都民全25.7%
  • 石丸伸二 1,658,363票(24.30%) = (都民全14.6%)
  • 蓮舫 1,283,262票(18.80%) = (都民全11.3%)

これが選挙の現実です。東京都民全有権者の1/4の賛成で都知事が誕生してます。

投票所へ出向いた人の4割の支持で「圧勝」とタイトルを書いてしまうマスコミ。

確かに2位の候補者と125万票も差をつけているのでそう表現してしまうのも無理はないのですが…。

 

ちなみに20時の締切で当確が出るのは、出口調査の方法がサンプリング調査ではありますが2~3割程度が同一支持者で固められていれば、統計的に当確とするそうです。

 

マスコミは街頭に立った回数や討論会の出席数過少を叩いてますが、資料分析すると現職にとっては本業もありますが、少ない演説回数でも既に25%は支持してくれてると見込んで効率的だったのでしょう。

 

 

  年代別推定投票率(参考値)

 

都選管では、年代別推定投票率を出していますが、未だ集計がまとまっていないようなので、参考までに前回分で推定。

区分 今回
18歳(%) 60.58
19歳(%) 47.92
20歳(%) 45.6
21~24歳(%) 39.19
25~29歳(%) 41.89
30~34歳(%) 48.15
35~39歳(%) 52.15
40~44歳(%) 55.61
45~49歳(%) 57.28
50~54歳(%) 59.3
55~59歳(%) 61.29
60~64歳(%) 62.53
65~69歳(%) 64.77
70~74歳(%) 65.53
75~79歳(%) 64.58
80代以上(%) 45.79

【考察】

18歳の投票率が高いのは、人生初の投票もあって社会勉強も兼ねて投じている人が多いと思われます。

一番投票率が低いのは20代前半。

中高年~老年に進むにつれて投票率が高くなる傾向にあります。

 

 

(余談)

ちなみに、小池ゆりこ候補以外の票数を全集計すると390万5226票となり、仮に対立が統一候補だった場合(データ上の話)、知事交代の可能性もありました。

現実には統一候補を立てた場合、過去の政治実績や実現性(夢ばかり語ってないか)を踏まえると棄権が増えて形勢逆転は難しいという議論もあります。

 

なお、都知事は現職続投となってますが、正式には任期が7/30までとなっている為、その日をもって任期満了、7/31から新任期となります。