今回は小難しいデータとかは出しません。
そこまで論じてしまうと非常に読みづらくなるためです。
GW連休中少なくとも3回の為替介入を行ったとの見方が強いですが、
介入効果は一時的
というのが世の常です。
介入しても根本的な円安が是正されたわけじゃなくFXなどの投機筋の取引量が若干減る程度です。
経済的には何も変わってないですし・・・
根本的対処は「利上げ」 だが・・・
利上げ、即ち政策金利を上げると
1.民間の銀行はより多くの円を日銀に預ける(日銀は破綻のリスクがゼロだから)
2.それをするため、新規でローンを組みたい人には高金利で提示し民間への融資件数を減らそうとする。
3.既にローン返済中の人には利上げに伴い変動金利契約の人には金利改定で利子を多く取ろうとする。
4.ローン目的で多いのは事業用と不動産。 すなわち中小企業の資金繰りや建設業界に波及する。
5.利上げすると円高になるが、輸出産業とインバウンドで下支えされてきた観光業に影響が出る。
6.利上げに伴い資金繰りが悪くなった企業には国の補助が必要となるが、その原資は国債。(=たくさんの円が必要)
7.輸出企業でも春闘で賃上げを妥結した以上は社員採用数を減らしたり内部的に退職勧奨や早期退職募集など人員削減に動くことがある。(→統計に出る失業者数とは定義が異なるので全てが失業者数としてカウントされる訳では無い。)
・・・やっぱ円が必要になってしまうので利上げによって教科書通りに円高誘導できるかは難しい問題です。
そして、輸出企業の組織票で当選した国会議員もいるので、彼らの首を絞めることにもなります。
本音のメッセージは・・・
脇田栄一著「最新 為替の基本とカラクリがよ~くわかる本」(秀和システム)のP.124に
『世界各国の政府や中央銀行総裁などが為替レートの具体的な水準に言及することは、実質上禁止されている』
『為替レートの決定は相場の流れに任せるべき』
と記述があります。
なので、マスコミがいくら取材しても答えが「コメントしない」「ノーコメント」と硬直的なのは、政府がお墨付きを与えてしまうと市場原理が崩壊する可能性がありますし、世界各国、特にG7財務相、中央銀行総裁会議で釘を差される懸念があります。
むしろ、マスコミは「うっかり発言」と意図して取材に行ってる可能性もありますが。
ただ、行き過ぎた投機筋を一定程度損切りやロスカットさせて退場させることで過度な円安を是正させたい意図はあるでしょう。
ただ利上げってなると中央銀行が決めるとはいえ、その根拠となるのは各種経済データなので、その土台となる政府の円高への支援策や政党内での調整など水面下での意見集約には時間がかかると思われます。


