6月は3月決算企業が相次いで株主総会を開くため、株主総会に関する記事が多く出回ります。

 

そこで思ったことをいくつか。

 

  株主総会に出席している株主は企業愛が強い株主。

株主総会には最後の方で質問を受け付けるケースが多いのですが、基本的に株主総会は事前に議決権行使書が送られており、ネットでも行使が可能ですし、一部はネット中継もされます。 ただし質問権がありません。

その為、企業の経営方針に関し特に関心がある株主は総会に出向いて経営陣に質問しに行きます。

中には荒ぶった個人投資家もいるそうですが…。

 

 

賛否の議決はほぼ総会前日までにはおおむね決着が付いてる。 

株主総会での議決権は保有株式数に比例します。

上場企業の場合、上位の大株主(機関投資家)が過半数を占めている為、事前に議決権を行使済みであることが多く基本的に原案通り承認というケースが多いです。

その為、総会自体が議論とかはなく形式的なものであることがほとんどです。

 

そもそも機関投資家は原資が年金、投信、生保、銀行預金であることが多く、1回の取引で巨大な資金を動かしているため資金力では個人はどうにもなりません。

 

なので株式を単元株で購入する個人投資家の中には、議決権行使は放置(=自動的に全賛成)して資産形成目的の配当金だけを狙う人もいます。

 

  株主優待は機関投資家・海外投資家向けには送らない。

株主総会は機関投資家も議決権がありますが、一方で株主優待は基本的に国内の個人投資家にしか送りません。

株主優待を設定している企業は、個人投資家にも企業活動に関心を持ってもらうため株主優待を設定していることが多いです。

 

私鉄系ですと基本的に100株~株主優待乗車券、1万株~鉄道全線乗車券(定期券方式で期間内は自社所有路線乗降自由)が多いです。系列企業を持っているとその割引券や宿泊券が付属することもあります。