出典:

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240529_ho02.pdf

 

いわゆる近距離切符(通称:エドモンソン券)を2026年以降にQR化するそうです。

 

QR化する主なメリットは「搬送部の省メンテ化」です。

鉄道博物館などに行くと、模擬改札があると思いますが、あのメカ部分をスケルトンカバーで覆って中が見えるようになっているのをご存じでしょうか?

中には数多くの搬送部や回収部、磁気ヘッドなど多数の部品が組み合わさっていますが、自動改札1台だけで1000万円~1500万円と言われています。

 

本当はETC専用入口みたいに完全キャッシュレス・チケットレス化が理想なのでしょうけど、高齢者など一定割合で未だに磁気券を購入して乗車する層がいるので、その少数派のために対応する格好です。

 

QR化することで券面情報はサーバーで記憶し、切符自体は紐づけられたIDが記憶されます。

券面情報をQRに載せないのは「偽造防止」のためで、QRは暗号化されててスマホでは解読できなくてもQRコードそのものは無限にコピーできてしまうので、一意のIDにすることでその使用状況の管理で済みます。

 

ただ、特急券に多い、いわゆる「マルス券」は対象外で、こちらは主に新幹線や特急など他社分発売が多数存在し、旅行代理店でもパック旅行に含まれる企画乗車券の発券など発売内容や種類が多岐に渡るため今回のQR化の対象外になっています。