モリニアのこと | ぐんまの庭を目指して

ぐんまの庭を目指して

群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

今朝は雨でした。こちらはたいしたことなかったのですが,地域によっては大雪になってるところもあるようです。大きな被害が出ないといいけど。

 

花壇の宿根草はほとんど切ってしまいましたが,ちょっとだけ残しているものもがあります。

下の写真で細い茎が伸びてるグラスが,モリニア・トランスペアレント。今年植えたばかりなので,まだ小さいです。

 

 

モリニア(Molinia caerulea)Wikipediaによるとヨーロッパや西アジアが原産のグラス。

日本には自生していないのですが,ヌマガヤ(Moliniopsisi japonica)という湿地に育つ植物が近い仲間っぽいです。モリニアも帰化植物として日本国内でも見られるようです。

 

私はこの植物を知ったのはポール・スミザーさんが本で紹介していたから。

萌木の村では,ドイツ原産のモリニア・ハイデブラウト(Molinia caerulea Heidebraut)がたくさん使われていて,元気に育っています。あまり大きくならないグラスで,他のグラスにはないやさしい雰囲気があって,とても好きなグラス。

私も購入して植えています。

 

5月末の様子

 

ポールさんに聞いてみたら「あまり大きくならず,成長もかなりゆっくり」ということでした。

育ててみると確かにそうなのですが,それよりもウチの庭ではほとんど大きくなってくれないのが悩み。

萌木の村のものと比べても,かなり小さいです。

 

アサマフウロの葉の奥にある細い葉がモリニア・ハイデブラウト

 

もともとそれほど暑くならない地域で,湿地のような場所で育つ植物だと思います。

ウチの庭では暑いし,この植物には乾燥気味なのかもしれません。

とはいえ,枯れることはなく,毎年新芽を出してこの姿を見せてくれています。

 

この細い葉をツンツンと伸ばす姿が好きなのですが,昨年あたりからモリニアの秋以降の姿により興味が出てきました。夏を越して秋まで元気に育ってくれると,株全体がキレイに黄色くなるのです。

ウチの株は葉が暑さに負けてしまって,この秋は葉の色がきれいになりませんでした。残念。

 

 

 

ところで,この春に2つのモリニアの品種をオープンガーデンに来てくれた方からいただくことができました。

それが

モリニア・トランスペアレント(Molinia caerulea Transparent)

モリニア・モーアヘクセ(Molinia caerulea Moorhexe)

 

私もまったく知らない品種でした。まだ小さい苗だったので,しばらく鉢植えで育ててみて,この秋に地植えしました。ウチにあったハイデブラウトよりも大きくなる品種らしいです。

これらは,夏の間もあまり暑さに負けてしまうような感じではなく,秋には元気に穂を出してくれました。

 

11月のモリニア・トランスペアレントの穂

 

葉っぱはハイデブラウトのように細くまっすぐ伸びるものではないですが,穂が出てからの姿はとてもキレイです。気温が下がってくると,株全体がイエローになっていきます。

 

モリニア・トランスペアレントの細い穂

 

真冬に枯れ枯れな姿になるまで見てみたいので,まだ切らずにいます。

ハイデブラウトは,ウチではイマイチでしたが,萌木の村ではやはりきれいな葉色になっていました。

元気に育てば秋から冬に素敵な姿が見られるグラスの一つです。

 

モリニアが気になったので,この秋に新しい品種を購入しました。

モリニア・カールフォルスター(Molinia caerulea 'Karl Foerster')という品種。

 

上の方にある細い葉がモリニア・カールフォルスター

 

モリニアの中でも大型の品種らしいです。でも身長を超えるような大きさじゃないし,そもそもウチの庭で大きくなるかどうかもまだ分からないですけど。でも大型の品種の方が,より丈夫なんじゃないかと期待して選んでいます。

大きめのグラスは,ウチではパニカム・ヘビーメタルやペニセタム・カーリーローズがあって,やはり庭では目立つ存在です。それに加わるグラスになればいいな。

 

というわけで,今年から特に気になり始めたモリニアの話題でした。

来年の姿がどうなるのかを楽しみに。