ペニセタム・ハメルン(2021) | ぐんまの庭を目指して

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群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

庭のペニセタムを紹介してみる。今日はいち早く穂を出してくれる品種。

 

 

ペニセタム・アロペクロイデス・ハメルン(Pennisetum alopecuroides 'Hameln')

イネ科チカラシバ属の宿根草。ちなみに品種名の「Hameln(ハメルン・ハーメルン)」のスペルって,昔話の「ハーメルンの笛吹き」のハーメルンと同じ。かといって名前の由来が関係するかどうかは不明。

多分,ペニセタムの中でも人気の品種の一つだと思います。

 

8月4日の様子

 

ハメルンの特徴は主に3つ。

  • 大きさがコンパクト。実際はある程度大きくなりますが,成長がゆっくりで大きさのコントロールがしやすい。
  • 穂が夏の間から出てきます。穂が小さめで明るい色。白っぽい穂のペニセタムが欲しい人は,きっとこれ選ぶ。
  • 細い涼しげな葉。大きく育っても重くなりにくいし,葉が細いので,小さめの穂がちゃんと目立ってくれます。

 

 

大きくならないので,花壇に植えて他の宿根草と一緒に使いやすいです。

花壇の手前で背が低めの植物を植えたいときに,グラス類だとカレックスやフウチソウがよく使われると思いますが,同じ様な感覚で植えることができます。

 

 

株がある程度大きくなれば,穂がたくさんでてきます。日当たりの良い場所に植えるのがいいけれど,半日陰でもいいと思います。グラスの穂に朝日や夕日が当たるように植えると,穂が出たときにキレイに見ることができるので,植え場所を決めるときにはそれを意識するとGood。

 

 

もう何年も育てているグラスの一つで,株分けしながらだんだんと増えています。

上の写真はその中で一番大きく育ったもの。こんなに大きくなるとは思わなかった。ちょっと周囲のホスタとかゲラニウムが葉の下に埋もれてしまった。来年の春には,また株分けしようかと思っています。

 

鉢植えにしているものもあります。

 

 

大型化するペニセタムを鉢植えにすると,根詰まりしていまって秋に穂が出ないこともあります。

ハメルンなら大きくならないので,8号鉢くらいの大きさなら十分育てられますね。

 

 

鉢植えのメリットは動かせるということがひとつ。もうひとつウチでは鉢植えにする目的があります。

以前にハメルンを株分けしたときに,そのまま地植えしたらうまく育たなかったことがあります。

あまりぐいぐい根を張って早く成長するタイプではないので,株分けしたりして大きく環境が変化するような場合は,しばらく鉢植えで育ててしっかり根を張ってから地植えした方が,このグラスは安心できそう。

今度また株分けする際にも,いったん鉢植えにするつもりです。

 

 

ハメルンには,より葉色が黄色に近い「Hameln Gold(ハメルンゴールド)」という品種もあります。

たまたま見た通販サイトで見つけたので注文しました。とりあえず鉢植えで育ててみようかな。

 

あまり園芸店で見かけるグラスではないかも。通販サイトでは最近は扱うショップがずいぶん増えたと思います。植えたばかりの年はまた小さいかもしれませんが,2〜3年後には立派な姿になってくれるので,ゆっくり育ててみてください。広い庭なら数株をまとめて植えてみるのもいいかも。

 

 

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