ぐんまの庭の夏の主役はこの花。この花を植える人がもっと増えて欲しい。
ルドベキア・ゴールドスターム(またはゴールドストラム)(Rudbeckia flugida 'Goldsturm')
キク科の宿根草。北アメリカ原産。
真夏に咲くヒマワリカラーの元気な花です。特筆すべきはその丈夫さ。群馬の暑い真夏でも元気な花を咲かせ続けます。
5月18日の様子
冬には地上部は全部枯れて,春になると新芽が出てきます。
ルドベキア・ゴールドスタームは花壇の中でも広めの面積を占めているので,春先は花壇がちょっと寂しい。早春に咲く球根を植えておくと,終わった後が新芽が隠してくれます。
葉っぱが意外と大きめなので,地面をびっしりを覆うグランドカバーのようになってくれます。
5月のオープンガーデンの頃は,こんなただの緑の葉っぱだけの状態でした。
6月28日の様子
6月にベロニカストラムやエキナセアなどが咲いた後に,じわじわと咲き始めます。
このつぼみの状態も独特の姿で好き。この花びらがじわーっと広がっていきます。
7月3日の様子
梅雨明けが近づいたころには,だいぶ花が広がっています。
タカオよりも大きな花で,一つ一つの花の色や形もはっきり目立ちます。これもこの花の長所。
とにかくこの色が好き♪いいですね(^^♪
群生したときに美しさに惹かれて,庭の中でも植える場所を増やしています。
特に,乾燥しがちで他の植物だと元気に育たない場所は,丈夫なゴールドスタームにおまかせしておくと勝手にいい花壇にしてくれます。上の写真の場所は庭の入口付近で,エゴノキの下で常に乾燥しているし,日照時間もあまり長くありません。メインの花壇のものよりも背が低いし花が少ないですが,しっかりと育っています。
8月2日の様子
真夏の8月になると,イエローのキレイな花がびっしりと咲き誇ります。
こうなると毎日が楽しみです。この植物は群生したときが一番キレイだと思う。
ゴールドスタームは,一株植えると次の年はその周囲から3〜5株くらいの芽が育って増えて,中心にあった株は小さくなったり枯れたりします。なのでこうして群生するのが自然の姿だと思う。
植えたものもあるし,植えていない場所から出てくるものもあります。ジャマじゃなければそのままほっておきます。種もこぼれていると思いますが,芽を出しているものがあるかどうかはよく分かっていません。タカオは種で増えすぎて困るという話はよく聞くけど,ゴールドスタームではその心配はなさそう。
8月初めの様子
これくらいたくさん咲いてくれれば言うことなし。
茎もしっかりしていて,雨や風でも傾いたり倒れたりすることがあまりありません。
茎が動いてしまうと,こんなに隙間なく咲くような感じにならないのだけど,それもこの植物も良いところ思う。
グラス類と一緒に植えるのが好き。
昨年はディスカンプシアが立派に穂を出してくれて,とても素敵な景色を作ってくれました。
今年はそのディスカンプシアが不調で,全然穂が出ていません。その代わりに,たまたま隣に植えたペニセタム・カーリーローズが立派に育って,すごく良いパートナーになってくれました。これには助けられたな〜(^^♪
ゴールドスタームは全体が丸くこんもりとまとまるので,グラスのように縦に伸びてボリュームがある宿根草が隣にあるとよく合うと思います。グラス類が一番合わせやすいんじゃないかな。
だんだんと花が終わって,8月末から9月になると黒いシードヘッドになっていきます。
ウチは毎年このままにしています。冬に寒くなって地上部を切り戻すまで,そのままにしておいてOK。
だいたい2年おきに株分けしています。今年もすでにびっしりになってきているので,10月になったら株分けする予定。面積が広めなので意外と重労働ですが,この花いっぱいの景色がまた見るためだったらそれも楽しみ。数カ所に植えているので,場所によって今年株分けする場所,来年する場所,のように分けています。
温暖化が進む中で,真夏の庭をどうするかは大事な問題だと思います。
ルドベキアのように,暑さに強い丈夫な植物をうまく使うことは,キレイな庭を作る上でも大事。それに真夏の酷暑の中では庭に出て作業するのも難しいので,ほっておいてもきれいにまとまってくれる品種はとても助かります。
ルドベキア・ゴールドスタームを庭の中心にどーんと植えて,その周囲にグラス類を配置するような庭にすることで,ぐんまの庭の庭作りがとても楽になったと思います。私にとって本当に大切な植物。
園芸店ではあまり売っているのを見かけないですが,通販で苗や種が手に入るので興味ある方はぜひ庭にスペースを用意して育ててみてください。本当にオススメです。
ブログで紹介したぐんまの庭の植物の紹介をOwndでまとめています
9月19日,26日と10月2日にオープンガーデン予定してます。詳しくはこちら。