シモツケ・ゴールドフレーム(2019) | ぐんまの庭を目指して

ぐんまの庭を目指して

群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

すっかりウチの庭になくてはならない存在になった、日本原産の低木です。

 

 

シモツケ・ゴールドフレーム(Spiraea x bumalda 'Goldflame', Spiraea japonica 'Goldflame')

バラ科シモツケ属の落葉低木。日本原産で長く園芸で愛されている植物の一つだと思います。

ゴールドフレームは園芸品種。黄金シモツケという名前で呼ばれることもあるみたい。

花も咲きますが、とにかく葉の美しさが特徴です。素晴らしい。

 

3月末の様子

 

冬は葉が落ちます。新芽が出始めるのは桜が咲き終わる頃。

上の写真でもそうですが、自然に株立になる低木です。冬の間に元気の良さそうな枝を残して、細かい枝などは整理しておきます。このくらいの感じで強剪定しておくと、あとは勝手に丸くまとまってくれます。

 

4月初めの様子

 

新芽はほとんど完全なイエローです。『黄金シモツケ』という別名の由来はこれ。

葉色も美しいし、葉の大きさもちょうどいいですね。まだ緑が少ない早春の庭のなかで、この植物の周囲だけぱっと明るくなります。

 

4月20日の様子

 

少しずつ新芽を伸ばしながら、このイエローの葉が増えていきます。

早春に咲く黄色い花が欲しかったら、代わりにゴールドフレームを植えてみるのもいいかも。

そんな風に思うくらい鮮やかに発色します。

 

5月中旬の様子

 

春に庭に緑が増えてくる頃になると、だんだんと明るいグリーンの葉色になっていきます。

このくらいだと、普通のカラーリーフプランツという感じの落ち着いた色に見えますね。

たくさんの新芽を出すので、ちょっとボサボサしてきたと感じたら、細かいヒョロヒョロした枝を切ってあげるとスッキリします。この辺はバラの風通しを良くするために、弱い新芽や込み入った枝を切ったりするのと一緒ですね。

 

5月末の様子

 

バラよりも遅れてピンクの花が咲きます。

株全体を覆うように咲きますが、あまりはっきりしたピンク色ではなく優しい色。

花期もそんなに長くないので、花はそれほど目立ちません。

やっぱり葉の印象が強いので、それに比べると花の印象はあまりないし、それでいいのだと思います。

 

6月下旬の様子

 

夏に暑くなる前に、一度全体を切り戻してみました。上の写真はその切り戻し作業の途中の様子。

目的は全体の大きさをおさえることと、切った後にもう一度新芽の萌芽が楽しめること。

一時的に枝が目立ったりしてちょっと見た感じが悪くなりますが、梅雨前や梅雨時に宿根草を切り戻したりする作業はよくあるので、そのついでに切ってしまう感じでいいかも。

 

7月末の様子

 

切り戻して1ヶ月もすると、また明るい葉が復活します。花もちょっと返り咲いていますね。

小さな10cmポットくらいの苗を植えて、最初の年はそれほど力強さはなかったですが、ちゃんと根付いてからは切り戻してもすぐに回復してくれますね。

 

これまでに育ててきて、虫や病気について気になったこともないし、ほぼ完全にほったらかしできる植物の一つです。あまり極端な乾燥でなければ、普通に育ってくれると思います。

 

10月の様子。右下にシモツケ・ゴールドフレームがあります。

 

ウチでは3株のゴールドフレームを植えています。

どれも花壇の手前に植えていて、周囲にはグラスや宿根草を植えています。

どの季節も周囲に馴染んでくれてますね。秋の花壇でも自然にとけこんでくれてます。

 

12月の様子

 

気温が下がってくると紅葉します。涼しい地域の方が、よりはっきりと赤くなると思う。

最近は11月〜12月になっても気温が高めの日が多いし、黄色っぽくなったりオレンジになるくらいで終わってしまって、真っ赤にならない場合もあると思います。

 

やっぱり日当たりのいい場所の葉が、より赤くなりますね。ちょっと木陰になるような場所でも、葉色が変わる気がします。それから、夏に切り戻してから出てきた新しい葉よりも、切り戻さずのそのまま春からの葉を残しておいた方が紅葉しやすい気がする。

 

ウチでは2株は、枝を短く切りながら育てています。新しく買った1株は、切らずに上に伸ばすように育ててみようと思っています。そちらの株はまだ小さいですが、今後どんな風に育つか見ていきたいと思います。

 

今日(12月15日)に撮った写真

 

春から落葉するまで一年を通して楽しめる低木です。

大きさも調整しやすいし、目一杯伸ばしても高さ1m程度におさまる低木だと思う。

増やしたければ、挿し木すれば簡単に増やせそう。

 

私は庭の中でポイントになりそうな場所に、花壇の中にポンポンと置いてます。

日当たりの良い小さな庭なら、ひとつ植えるだけでだいぶ雰囲気が変わると思う。

花のない庭は見るところがないというタイプのウチの両親も、このゴールドフレームは「これは葉っぱがキレイでいいね」と言ってます。私も自分で育ててみるまでは、この植物の良さには気づかなかったかも。

 

とにかく育てやすいので、気軽に育ててみるのもいいかもしれない。オススメです。

 

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