
ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)
キンポウゲ科ヘレボルス属の宿根草。ヨーロッパ原産。ヨーロッパではこのニゲルをクリスマスローズと呼んでいるみたいです。ヘレボルスの中では早咲きでクリスマスの時期に咲くのはこの品種。
原種から園芸品種まで、冬の入口から園芸店に並びます。

この株は、昨年は年明けに開花しました。でも暖冬の影響で、今シーズンは12月20日頃に開花していました。クリスマスに開花するクリスマスローズを庭で見たのは始めて。今の季節の何もない庭で、純白に光る花を見せてくれる貴重な存在です。

まじりっけなしの純白の花です。品種によって緑がかっていたり、一部に模様のような色がついているものもあります。ウチで植えたのは園芸品種で、基本的に一重咲きですが、ときどきダブルっぽい花の形になるものがあります。
花も大きめですが、今年は開花が早かったせいか、ちょっと花が小さい気がしないでもないです。

開花して寒風にあたると花がピンクに変色します。これはこれで可愛らしい。
寒い時期に咲く花なので、草丈は低いです。どちらかと言うと葉の高さと同じくらいで咲くので、花は見えづらい。なので、花を見るためには葉を適当に切る必要があります。

クリスマスローズは葉を切る栽培法がありますね。
でもこのニゲルでは、私はなるべく葉を切りません。もちろん切ったほうが花がよく見えるんですけど、この植物は緑が一緒に見えてるほうがキレイだと思うんですよね。
ニゲルの葉は柔らかくて、ヘレボルス・オリエンタリスのようにノコギリのような固い葉じゃないので、歯のせいで花を傷つけるような心配もないし。

この株は、いつも行っている園芸店で春先に売れ残りを安く売っていたものを一つ買ってきたものです。小さな株だったのに地植えしてみたらぐんぐん成長して、昨年からたくさんの花を咲かせてくれるようになりました。今年は30輪くらいの花が見えています。嬉しいですね(^^♪
どのくらいまで花が増えるのか期待してしまいますが、50輪も咲くようにはならないと思うので、株分けして増やしてみるのもいいかもと思い始めています。

ほとんどの花が咲いていますが、葉の下ではつぼみもちょっと残っています。
南側の花壇で、今の時期はよく日が当たります。
でも、春から周囲にはアナベルや背の高い宿根草が伸びてきて、アオダモの木陰になっていきます。初夏にはまわりが囲まれて、ほとんど目に見えない状態になります。この植物にはちょうどいい環境なんだと思います。

ウチの庭は完全に無農薬。バラと、実がなる一部の植物以外のには、肥料も一切与えていません。このニゲルも肥料もあげてないし、水やりもしたことありません。
寒さには強いです。ぐんまの暑さはキツいと思うので、春以降は涼しくなる場所に植えられれば、確実に育ってくれます。冬にバーク堆肥でマルチングしています。マルチングは、根を暑さ寒さから守ってくれる効果があると思います。手間がかかりますが、続けるといいことがありますね。

ウチでは、他の植物と咲く時期がまったく違うヘレボルス・ニゲル。
それだけに地味な存在ではあります。一年のうちのほとんどは、見えてさえいないし(^^ゞ
そのせいかあまり数を増やそうとは思えないのですが、今植えているこの株はよく咲いてくれてお気に入りなので、株分けでもう一株増やしてもいいかな?
【ヘレボルス・ニゲルの育て方まとめ】
・とっても丈夫な宿根草です
・寒さは大丈夫ですが、暑さ対策は必要だと思います
・肥料よりも土の状態が大事。有機物マルチングは効果があると感じてます
・色々な品種があるので、好みのものを選びましょう。私はシンプルな一重咲きが好き
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