午前の2時、深海のように暗く
久しぶりに闇を歩いた私は、夜に溺れる
昼に慣れた私は夜の呼吸を忘れて、
息が苦しく、涙がこぼれる
手を空に伸ばしたが、太陽は遠く
月が私を見つめている
涙は構わず溢れ続け、
物珍しそうに集まる猫の集団
無数の三日月が見つめてくる
無数のにゃーにゃーが話しかけてくる
やがて夜に慣れた私の体は、ゆっくりと落ち着きを取り戻す
昼の記憶は涙となり、すべて地面へ流れていった
空っぽになった心に、夜が流れてくる
静かなピアノに、メロンソーダーの味がする
心が満たされる
そうこれが夜の感覚だ
ついでに猫を撫でれれば最高だが、やはりどこかにいってしまった