子悪党な私

正義なあなたに

「下を向いて歩くな」と言われ

 

それを信じて上を向いて歩いたら

ぽっかりあいた穴に落ちてしまった

 

ゆっくりと落ちていく私

それでも私は上を向く

するとあなたの顔が見えた

 

あなたは落ちていく私を見て

悲痛な顔を浮かべた

 

だけどあなたは私を助けてくれない

 

手を伸ばしてもくれない

あなたがしたのは後悔だけで、私が堕ちていくのは変わらない

 

あぁ、そうだった

所詮、あなたは私じゃない

他人の意見を信じた私が馬鹿だった

 

金魚を海に逃がすなんていい迷惑だ

そこで生きていけないのだから

 

あなたの信じる正義じゃ

私は生きていけないんだよ

 

せめて私の死に様をよく見て学べよ

 

なのにあなたは、私のことも忘れて

また私を増やしに行くのだろう

本当に、正義につける薬はありゃしない

 

悪よ、どうか この独裁的な正義に鉄槌を