星を追いかけて メイドが跳ぶ

 

空についた足跡が 雲になり天国への道となる

 

そんなことも つゆ知らず

 

メイドの瞳に 星がキラキラと輝くのだ

 

 

 

執事が窓から その光景を眺めながら

 

アポロ侯爵に お茶をそそぐ

 

「メイドは 隕石になったか?」

 

侯爵の質問に 執事は笑顔で囁く

 

「いいえ メイドはロケットになりました」

 

そうか そうか と侯爵は喜んだ

 

 

 

メイドよ 跳べ 飛べ そして夢を追え

 

都会の子供は 流星が宇宙へと帰るのを見る

 

音速? 光速? もう言葉すらも追いつかない

 

 

 

気づけば 呼吸もできなくて

 

空を置き去りにした先に 広がる無重力の夢

 

宇宙を漂う猿を 抱きしめて 

 

メイドは彗星になる

 

 

 

執事は望遠鏡で 宇宙を眺めながら

 

アポロ侯爵に お茶をそそぐ

 

「メイドは 死んでしまったか?」

 

侯爵の質問に 執事は笑顔で囁く

 

「いいえ 月でメイドが元気に跳ねております」

 

 

 

そうか そうか と侯爵は涙流して喜んだ