毎日のアロマ | 知らない自分へ はじめの一歩

知らない自分へ はじめの一歩

普段鏡で見慣れた自分が、本当はもっと違う顔や心を持っているかもしれません。そんな自分へ、一歩踏み出してみませんか?

ついさっきまで、蜜蝋を溶かしてホホバオイルと一緒に温めておりました。アロマに使用するバームのベースだけ作っておこうと思いまして。
原液を何かに含ませて身近に置いたり、ディフューザーやアロマランプに使用したり、直接肌につけないやり方の方が当然安全なのですが、なにせ使うのは自分なので、己が人柱なら気楽な物だとばかりに過激なことも実は結構やっています。
くれぐれも申しあげますが、よい子は安易に真似はしちゃ行けません(^^;;

時期や体調によって、ある香りが突然嫌いになったり、逆に凄く好きになったりすることがあります。ですから、何か違和感を感じながらも、同じブレンドをずっと使い続けている、というのはあまり良いこととは私は思いません。その時の状態状態に合わせて、ブレンディングも変えていく必要がありますし、特に私の場合はがっつりメディカルアロマから入っているので、風邪を引いて、喉の痛みにはこれ、鼻に来たらこれ、末端冷え性の極端な足の冷えが来たらこれ、と、「良い香りで良い気分♪」なんていう基本的なアロマの楽しみ方をぶっ飛ばして、ひたすら効用効用に走っておりました。
というのも、私は完治しない持病を二つ持っていて、西洋医学で出来ることには限界がある、というのを身を以て嫌と言う程知っています。
ですから、母親が民間療法の鬼みたいな人だったというのも相俟って、代替療法に興味を持つのは私にとってはとても自然なことでした。

ちなみにとても若い頃、小学生の頃から頭痛持ちだった私は、人間ドックの先生にそれを相談してみた所「女性の頭痛は難しいですからね」と一言で済まされました(__;)。今にして思えば、かなり特徴的に「片頭痛である」と診断される言葉を私は使用していたのですが、その先生に片頭痛の知識がなかったのでしょうね。まだトリプタン製剤が日本で認可される十何年も前のことでしたし。
私はうっかり大学で哲学・人文コースなんかを選んでしまった事でもお判り頂けるかと思いますが、自分の頭で考えることが好きで、喩えて言うならレディメイドのお洋服よりオーダーメイドの方が、市販の医薬品よりも処方箋を出して貰った方が、自分にしっくりくるタイプの人間です。それが良い悪いではなく、人の考えに賛同し傾倒していく方もいらっしゃるでしょうし、オーダーメイドは面倒だからレディメイドで躰に合うんだしいいじゃない、という方もいらっしゃると思います。
私の場合、現実の体型も心の中も、レディメイドでは中々どうにもならない事が多いので、極端に人の思想に乗っかる、宗教には余り縁のない人間です。敢えて言うなら八百万の神様くらいゆるい神道が一番、程度でしょうか。
でも、そんな私でも「病気について医者に頼れないなら、後は宗教と大自然の力しかないな。人がカルトにはまるのはこういう時か」と、その人間ドックの後は流石にちょっと暗澹たる気持ちになりました。

ですので、漢方薬であったり、メディカルアロマであったりに、自然興味が向いた訳です。ただ、出だしががっつりガチガチのメディカルアロマでしたので、もっと心を柔らかく持って、心地よい事を選ぶことだって大事だよ、と思うようになったのはつい最近のことです(苦笑)。
メディカルアロマの云々については、きっと改めてまたここでお話すると思いますが、そんなこんなで、大体私は朝起きてその日の気分や調子で、ほんのちょこっとずつ、アロマバームを作っています。最早練り香みたいな感覚で使っている時もある位です。
最近の私のブームというか、最も心地よいベースがツーヤ(ホワイトシダー、学名:Thuya occidentalis)なので、基本はそれをベースにブレンディングしています。
シダーと名の付くオイルはとても沢山あり、ツーヤはアトラスシダーやヴァージニアシダーや他のシダーのあれこれと間違われることも多いのですが、シダーとついても全部別物ですので、必ず学名を確認して下さいね(笑)。

ツーヤの香りを心地よく感じたのは滅茶滅茶突然でした。それまでどうとも思ったことがなかったのに、ある瞬間を境にそれがもの凄く素敵で心地よい香りになったんですね。ツーヤには浄化の作用があり、怪我やトラウマの解放に力があると言われています。多分その時の私には、そういう物が必要で、そして変わらずどのオイルと比較してもツーヤの香りが一番落ち着くので、昨今は基本ブレンディングのベースにツーヤを使用することにしています。
但し、ツヨン(モノテルペン類)の含有率が高い為、大量の使用や内服は禁忌です。とはいえ、日本ではまず精油の内服自体が一般的ではありませんし(というよりほぼ禁止されているといって過言でないでしょう)、大量といっても大体ちゃんとしたメーカーさんのボトルであれば1滴が0.5mlですから、5mlとか使うのだって大変な量です。極々常識的な使用の仕方をしていればそこまで怖がるものではありません。人柱は自分ですから尚のことです。他人様にブレンディングする時には、適量を使用した上注意事項をお話しさせて頂く事にしています。

さて、先程作ったバームがボチボチ固まりつつある頃なので、今日のブレンドを考えましょう。ベースにはツーヤ、今日は夕方からバイトなのでちょっと元気を貰うのにペパーミントとオレンジスイートにしてみようかと思います。



以上、彼崎(ひさき)がお送り致しました。