運命が変わった場所
それは、カリフォルニア州ラグナビーチ。
それは私が大学生の時、確か18歳。バブル崩壊後とはいえ、まだ日本も明るい90年代。仲良しの女友達とノリで夏休みに「海外旅行デビューしよう」という話になった。最初は、タイを予定していたのだけど、女二人で行くにはタイは危険という理由で父に反対された。
そんな時、友達のお母さんが新聞の切り抜きで、武蔵野市が主催するラグナビーチホームステイツアーというのを見つけて、流されるままに、それに参加することになった。
もちろん英語はろくにできないし、ホームステイと言っても、一緒にツアーに参加した高校生や大学生と一緒に現地の学生と交流したり観光地を回るみたいなゆるいものだった。でも、そこから私の人生が変わった気がした。
初めて見る外国の世界は、それはそれはキラキラしていて、とにかく全てがカッコよく見えた。
当然私は、留学や海外に住むのが夢になる。たった二週間の旅行なのに、英語もろくに話せなかったのに、あっという間に「海外にかぶれる」
ただ、ラグナビーチは今も昔も超高級住宅街が並ぶエリアで、「ラグナビーチ＝アメリカ」と認識してしまった私は、15年後にフロリダの大学院に行くのに降りた場所のあまりの違いに驚くわけで。
あれから30年。まさか自分がアメリカに住むことになろうとは、当時は思ってもいなかった。
そういうわけで、ラグナビーチは私の運命を変えた場所。
それではまた。
まるいまど
