「百年の子」古内一絵

 



これもオーディオブック。先月からAmazonのAudibleを始めた。毎日の通勤が車で1時間くらいかかるので、今まではYoutubeなんかでダウンロードした物を聞いていた。Kindle Unlimitedにも入っていて、音声読み上げ機能も使ってみたけど、機械の発する棒読みがどうにも耐えきれなくてやめた。その点、Audibleは生身の人間が読み上げているのでとにかく聞いていて心地よい。オーディオブックがこんなにも楽で楽しいものだと思わなかった。

 

小学館(おそらく)「小学○年生」の本の歴史とその本に関わる母娘三代に渡るストーリー。まず、小学館と「小学○年生」が100年もの歴史があったことにおどろく。学年別雑誌の初版が大正11年(1922年)で、そこから戦争、終戦を経て今に至る。今は、「小学一年生」のみで、それ以外は休刊・廃刊になってしまったのだとか。私も、「小学○年生」で育ったので、自分と重ね合わせて読み進めた。

 

祖母、母、娘それぞれの視点から話が進んでいき、それぞれの点が一本の線で繋がるラストは圧巻。まるで大河ドラマを見ている様な感覚にもなって涙が出た。

 

朗読が石田ひかりというのも、青春時代を「あすなろ白書」で過ごした私には、甘酸っぱい思い出も重なってよかったのかも。

 

それではまた。

 

まるいまど