在宅復帰に向けたリハビリ【入居】 | 思いに動き 心を温め 共に生きる

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茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町に在ります介護老人保健施設サンライズ湊の日常を綴ったブログです。

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こんばんは、タコです。
サンライズ湊は、ひたちなか市にある入居者数、100名の介護老人保健施設です。
 

サンライズ湊についての情報は、こちらをご覧ください


当施設では、退院後等体力が落ちている段階で集中的にリハビリを実施し、早期に筋力を回復させることを目的とした短期集中リハビリを実施しております。



短期集中リハビリの期間は、3ヶ月となっており、機能回復を目指したリハビリが行われます。


在宅復帰を希望される場合には、家屋状況も踏まえ、その方に合わせたリハビリテーションを実施させていただいております。


対象の利用者様が入居された後、相談員、理学療法士等が、ご自宅を訪問させていただき、ご自宅の環境を調査させていただきます。

(調査範囲は、主に利用者様が生活されているリビングや寝室、トイレ、浴室等です。)



またご家族やご本人様からの不安やお困りになっていることをお聞かせいただき、

家屋調査と合わせて、今後のリハビリにおいての課題の抽出をさせていただきます。


必要な課題が上がれば、リハビリテーション科、看護介護で情報を共有させていただき、リハビリを進めていきます。


歩行障害と軽度認知症のある利用者様のケース

①家屋調査

・玄関の上り框が高い

玄関に手すりの設置はない

・寝室からトイレまでの距離があり、そこまで歩いて移動する必要がある

廊下に手すりの設置はない

・普段座椅子に座られて生活されていらっしゃり、座椅子から、安全に立ち上がる必要がある


ご家族からの情報

・必要があれば住宅改修も検討する

・日中不在なので、日中を安全に過ごせる状態になってほしい

・薬の管理が心配


②リハビリテーション科、看護介護での情報共有

目標:

・10m〜20mの連続歩行が出来るようにする。

・段差昇降が出来るようになる

・テーブル等支持物を使用した床からの立ち上がりが安全にできる

・服薬管理ができる


今後の進め方

・リハビリで、立ち上がりや歩行訓練を実施する


・リハビリを進めていく中で、シルバーカー使用が可能となれば、車椅子から、車椅子とシルバーカー併用に変更していく。

(浴室までの移動など距離が長くなる際は車椅子使用)


・施設内においても薬をご自身で管理できるよう、工夫をしていく


③在宅復帰前のカンファレンス

在宅復帰前に、現在の利用者様の身体状況を踏まえ、事前のカンファレンスを実施します。

必要があれば福祉用具(杖、シルバーカー等)、住宅改修の提案をさせていただきます。


一方で、「もう少しリハビリを継続したい」というご家族や、利用者様からのご要望があれば、リハビリ継続の方向で調整をします。


④在宅復帰

ご家族様による在宅での生活の準備が整い次第、退所となります。



在宅復帰方向の利用者様の中には、入居されている時間をリハビリの時間として大切にとらえていらっしゃる方も多く、

リハビリの時間以外も廊下を往復歩行されている様子を拝見することもしばしばです。

住み慣れたご自宅での生活に早く戻れるよう、

看護介護、相談員、リハビリテーション科で連携をとり、在宅復帰を目指す利用者様を支援しております。