ないなら作る、シーティング | 思いに動き 心を温め 共に生きる

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茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町に在ります介護老人保健施設サンライズ湊の日常を綴ったブログです。

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座っている時間が長い利用者様、座位の姿勢は大切です。
座り方によっては、褥瘡や腰痛などの原因にもなりえるとともに、食事においては、誤嚥の原因にもなりかねません。

正しい座位姿勢を保持していただくためにリハビリのセラピストによりシーティングが行われる場合もあります。
クッションなどで調整が難しい場合は、セラピストが、利用者様にあったポジショニング用クッションを作成します。



ダンボールで作るクッション、強度をどのように高めようかなど、試行錯誤の中、作業は進みます。

利用者様の腋窩が当たる部分については、局所的な圧となり痛みなどが引き起こされないよう、オムツに水を含ませ、ゼリー状のようになったものをビニールに入れ、当てます。

今回は、麻痺があるために座位保持が難しくく、体が傾いてしまう利用者様に対するシーティングでした。先日の試し当てでは、姿勢の傾きが改善され、良い姿勢が保てているようでした。
これにより、食事場面では、口にスプーンを運ぶ動作が行いやすくなるとともに、誤嚥のリスクも減ります。

セラピストの利用者様の身体機能の評価と、何を用いてシーティングするかなど工夫とアイデアが座位時の利用者様の正しい姿勢の獲得につながります。