「万人幸福の栞」(丸山敏雄著)の一節に
「人の一生は、今日の連続である」
とある。
まさにそのとおりだと、最近はつくづくそう思う。
忘れられないのは、東日本大震災、未曾有の災害のあとに聞こえてきた、こんな言葉(詩)だった。
「私が何気なく過ごしている今日は、昨日亡くなった人が痛切に生きたいと願った一日である」
なんということだろう。自分は、大切な今日という一日を、今までにどれだけ無駄に過ごしてきたのか!
「今日もできなかった」
「明日またがんばろう」
そんな言い訳をして、その日その日を無駄にしてきた。
もったいない。
亡くなった人に申し訳ない。
そう思う。
「痛切に生きたい」
まさにそうだろう。
そうなんだ。
漫然と、何気なく一日を過ごしてしまったら、それは「生きている」とはいえない。
そう言っても、いいくらいだ。
こんな今日を繰り返していたら、人生自体を無駄にすることになってしまう。
きっと死ぬとき後悔する。
昨年の秋頃からだろうか、そんなことに気づきはじめて、毎日を大切にしようと心がけている。
自分の人生とは何か。
何を目指すのか。
何が大切なのか。
よく考えるようになった。
幸いにも、昨年8月に入会した倫理法人会のイベントは、まさにそうした深い気づきや学びが得られる貴重な機会になっている。
でも、まだまだ足りない。
私の師匠と仰ぐ鴨頭嘉人氏は、ほぼ毎日、フェイスブックで、こう書いている。
「今日も人生で最高の一日にします!」
これなのだ。
この考え方が素晴らしい!
今日という日を、今までで一番よい日にしてしまおう。
そんな気持ちで朝を始められたら、その一日を無駄にすることはなくなる。
声に出していう。
自分に言い聞かせるように。
そうすれば身体も心もパワーがみなぎるだろう。
精一杯、その日を生きることができるだろう。
大竹