Nowhere Man on the Bridge -13- | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

昔、橋ってのにはちょっとした何かがあった。

橋の上ったら、そう、じんせーに行き詰った! と思いこんだ人間がその欄干をまたいで

じんせーに別れを告げる場所。

橋の下ったら、欄干をまたいだが、結局またいだ足を元に戻して落ちるんでわなく、

歩いてその下に回り、落ちぶれた人間として生きることを選んだ人の住まう場所。

今となってはそれほど味わい深い場所でもないが、

やはりただの道とは少々趣きを異にする。

まず、橋ってのは風の強い場所でもある。

ここで帽子を飛ばされたらまず諦めなくちゃならない。

冬ともなればまず真っ先に凍てつく場所である。

ここで車のスピードを上げ、ブレーキを踏むとくるくる回ることもできる。

そっか、と俺はここで気がつく。

橋と風がけっこう強く結びついてるのだと。

なるほどね。

ま、こんなことに気づいてニタついてる俺なのだ。


(つーびーこんてにゅうどう)