世の中には理由がよくわからないながらに強く心が引きつけられるものがあって、それが女性だったりするといろいろ面倒というか、今更勘弁してくれってもんだが、建物なら特に問題も発生しないだろうと思われるのです。
古さが記憶のどこかを刺激するのか、
造りの中の何かが俺の中のどこかを刺激するのか、
この実に昭和的なアパートの前を通るたびに立ち止まらずにはいられないのです。
アパートの前の用水路がまた時代の隔たりを演出してるようにも思われるのです。
小さな魚が泳いでいます。
いつかきっと階段を上って屋上に行きたいと思っているのですが、
それは不法侵入というやつなのでしょう。
ちなみに5階建てなのでエレベーターもあります。
アルミではなく、鉄の感触がそこここにちりばめられていて、その重みが
落ち着くのかもしれないなどとも思います。
アパートもマンションもこのくらいの建物がいいなあ。
いつもそう思うのです。