9年前のシーズンが始まった時は巨人ファンをやめるつもりなんてさらさらなかった。
球団のやり方がどんだけ嫌いでも、やめられずにいた「巨人ファン」をやめられるなんて思えなかった。
「きたねえ」「嫌いだ」「なんつう球団なんだ」とか何とか言いつつもずっとやめられないと思っていた。
でも何と言いましょうか、心はあっさりと移っていったのでした。楽天イーグルスへと。
清々しかった!
あんだけ嫌いだったのにでもやめられずにいた「巨人ファン」をこんだけすっかりやめられるなんて!
人生最大のキセキかもしんない。
今じゃすっかり巨人嫌いの楽天ファン。
やんなやつらから引き離してくれた東北楽天ゴールデンイーグルスには
人生の救世主にも似た感謝を感じてる。
でも救世主は弱かった。いやあマジ弱かった。
その上、
一年目が終わると田尾をあっさり解任。やめさせるな!とのファンの怒号に対しては
「一週間もすれば忘れますよ」(どんな立場の社員が言ったかは忘れた)
2009年、2位にまでチームを押し上げた野村克也監督をクビ、にした挙句にすげ替えた首が
あの「ベース投げ」のブラウン。調子のいい選手も毎日は出さない主義とやらでチームはまた最下位。
そんな最初からわかってた順位までチームを落下させたブラウンを一年でやめさせて
次に監督にしたのは有名は有名なれど「東北のチームの監督にはどうなの?」って感じの星野仙一。
すなわち、ファンの気持ちを逆なでするかのごとき球団経営の連発。
さらには星野仙一が思った通りの大鉈を振るい始める。
渡辺直人、内村賢介、そしてついにはチームリーダーの山崎武司までクビにしての
「星野イーグルス」の構築ときたもんだ。
でもファンの気持ちを無視しての「星野イーグルス」も
目をかけた選手がさっぱりで、ブラウンの時よりはいいとしても
野村イーグルスと比べたら観客は少な目。
3年目がだめなら星野イーグルスもさすがに終わりだろう、と
俺なんかは、やっと星野イーグルスが終わるね、とちょっとほくそ笑んでたりしたのだった。
ところが、
またしてもファンに人気のある草野大輔と中村真人をクビにして
その上で星野仙一は替わったばかりの球団社長に言ったらしい。
「安物買いの銭失いはもうやめましょう」
すなわち、ジョーンズとマギーの獲得である。
完全に楽天イーグルスは生まれ変わった。
調子の上がらない高須と鉄平をシーズン途中から完全に「切る」ことで、
その変化は決定的なものになった。
そして打順の固定。
さらに「無敗の田中将大」。
俺なんかはついてけないほど、楽天は強くなった。
超えてったのだ。「星野楽天」は、俺を。
ロッテよりソフトバンクより西武より日ハムよりオリックスより、
俺の負け、ってわけだ。
こうなったからには、星野さん、認めるしかなさそうだ。
あんたは偉い! と。
でもちょっとね、あんたの言葉は東北人にはきつすぎるんだ。
はてさて、マー君が去る2014年はどんな「星野イーグルス」にするつもりでいるのか。
てか、CSも日本シリーズもまだなのだった!
がんばれ、星野イーグルス!!