2012年4月19日 小出裕章氏 毎日放送「たね蒔きジャーナル」より
★ウラン235(核分裂する、ウラン全体の0.7%)→広島原爆
★ウラン238(それ自体では核分裂しない、ウラン全体の99.3%)に中性子をぶつける
→プルトニウムが発生→長崎原爆
0.7%しかないウラン235をいくら使っても、原子力はエネルギー資源にならない
→初めからわかっていた
→ウラン全体の99.3%を占めている238番のウランをプルトニウムに変える
高速増殖炉という特殊な原子炉の中で、プルトニウムをどんどん効率的に生みだし、
再処理でとり出す
それを高速増殖炉で燃やしながらどんどん増殖していこうという考え方だった
しかし一向に再処理はできない。高速増殖炉もできない⇒世界中が撤退
が、日本は、再処理だ、高速増殖炉だ、と言い続けてきた
●日本は(さきの戦争に負け)原子力技術という点では圧倒的な後進国
イギリスとフランスに使用済燃料の再処理をしてもらってきた
1977年、
■使用済み核燃料の2030年までにかかる処理費用の試算
(内閣府、原子力委員会の小委員会)
①原発を維持する ②減らす ③なくす
内閣府の小委員会→③の案 2020年までに原発を全廃
使用済み核燃料は再処理をせず、そのまま土に埋める場合の試算
再処理は途方も無い危険をかかえる大変危険な作業
→やらないほうがもちろん安くつし、原子力全体にしてもやめたほうがお金がかからない
が、埋めたとしても100万年間、環境に出てこないようにしなければいけない
→カネ勘定は実際にはできない
(科学が100万年なんていう期間を保証できる道理がない
→カネ勘定自体が馬鹿げた事)