愛しあってるか~い! | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

5月2日の仕事から帰って、3日の午前2時、

風呂から上がって寝食(空腹じゃ寝られないからかっ込むメシ)を準備しつつパソコンを叩き起こしネット起動、

一膳メシに梅干、ナメタケ、フリカケを添えてテーブルに戻る2・3歩の途中、

「nikkan sports」のトップページの写真が目に。


清志郎!?


ノーメイクで歌っている清志郎の写真に、「再度復活!」の言葉が浮かぶも一瞬の夢。

いつもなら即座に読み取れるトップニュースのタイトルがなかなか目に入ってこない。一文字一文字追う。


……死去。


やっぱりダメだったか、と心の奥で何かが深く落ちていく。

一膳のメシをいつもの三倍かけて喉に押し込むとショーイチにメールした。

John Lennonが殺された時、俺は午後のワイドショー番組でそのニュースを知った。

いやな思い出だ。

ひとりでもそんな目には会わせたくなかった。

俺から知らされるほうが、まだいくらかマシだ。絶対。

そう思った。


伴侶は俺と結婚してから清志郎を知った。結婚した年、盛岡で初めて清志郎を見た。

清志郎は頭を短く刈り上げて緑に染め、「ガラクタ」から始めて、『Groovin’ Time』の曲を次々にまくし立てた。

Joe Cocker版の「With A Little Help From My Friends」も歌った。

それ以降、仙台での単独ライブは全部一緒に見に行った。


ネット版「nikkan sports」で見たニュースを俺は伴侶に口で言えなかった。

テレビも見せたくなかった。

誰も大好きな人の訃報を関口宏なんかから聞かされたくないはずだ。

そう思った。

午前中はニュースを扱わない番組を選んでつけていた。

伴侶が自分からテレビのスイッチを押し、爆笑問題の情報番組なんかを見始める前に。

そして昼過ぎ、コンビニで日刊スポーツを買ってきて見せた。

生協のチラシ以外、活字なんて見ようともしない彼女が新聞を読む姿。


テレビがネタにしている。

新聞が書き立てている。

ラジオでも曲を流す。

でも当分はこんな気分が続くだろう。


――信じられない。


信じられないうちは曲も聞けない。

聞きたい気分にもなっていないのに聞くってことはニュースに引き込まれてるってことだし、

じゃあ関係なく聞けば?って感じで聞いて涙でも出てきたら一大事だ。

そんなのはセンチメンタル以外の何でもない。


ニュースの波なんてすぐに去っていく。

俺の中でも何かがたぶん、去っていく。

そしたらまずは聞く。

「Beat Pops」でも。「夢助」でも。「カバーズ」でも。

そしたらきっと泣くんだろう。素直に泣けるんだろう。その頃には。

そして何かを知るんだろう。

そのあと、やっと、「完全復活祭」のDVDを見ようと思ってます。