ぶっかけはわしわしわし! | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

乗務中にいつもグルグル回ってる地域から、ある日、びっくりドンキーが消えた。

まさかタクシーの運転手が昼メシに薄っぺらなハンバーグなど食うわけもなく、

いや、一度だけなんだか無性に食いたくて食ったことはあるんだが、常連などになるわけもなく、

そんな店が消えようが、滅びようが、解散しようが、爆裂しようがどうでもいいんだが、

でも、程近い立地にびっくりドンキーは再出現し、まるでガラモン?ペギラ?バルタン星人?

なんて脳みそをくだらない感じに回してたら、元びっくりドンキーの地にレッドキングが現れた。

とても素晴らしい店!って意味です。


俺はそれを食ったことがなかった。

はるか西南に500キロも600キロも旅しなければ食えないと、

半ば、一生食えないんだろうなあ、と諦めたりもしていた。


讃岐うどん。


はまりました。

見事に、私はハマリました。

もうラーメンなんて食わなくてもいい。

スパゲティなんていらない。


ぶっかけ。


麺は、これだけ食えれば他に何もいらない。


お盆を持って注文の順番が回ってくると、私は、


「ぶっかけ、大、あったかいの!」


とはっきりした口調でおねえさん、ないし、おばさんに告げる。


てんぷらなんていらない。

お盆を台の上にすべらせて、380円を支払うと、

すりゴマを少々、

刻みねぎはたっぷり、

おろし生姜もちょっと多めに、

どかどかとあったかいうどんの上にのっける。


わしわしわし!


椎名誠がうまいものをがつがつ食らう時に、なぜこう表現するのか、

私は初めて知りました。

ぶっかけうどんはまさに、

わしわしわし!なのだ。

まるでスポーツ。

一気に食ってかすかな疲労感さえ感じるのだ。


あしたも言うぞ!俺は言うぞ!


「ぶっかけ、大、あったかいの!」