ショーイチ、あきこ&まき | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

2週間も前の話になるけれど、蕎麦屋にライブを見に行った。

ショーイチ、あきこ&まき。


蕎麦屋でライブってどんなん?と半信半疑で出かけていったのだが、なんてこたない、アーケード街から10歩ほども脇へ入ったビルの地下の蕎麦屋へ入っていくと、途端にブルースのフレーズ。狭い蕎麦屋がそのままライブハウスになっていたのだった。

そのメンツを見れば、ジャズフェスで我が心をわしづかみにした「テデスコ&ザ・ピットメン」のぎっちょのベーシストの姿が。よく見ればギターも同じバンドのギタリスト。う~ん、なかなか気の利いたところへ俺は招かれたようだ。別に招待状なんかもらってもいないが。

そしてもうひとつあんまり記憶に残らないバンドをはさんでショーイチの出番。


1102やぶ信1

実はスーパーマッドマンでも風ズでもない、ソロ名義で登場するショーイチを見るのは初めて。

バックに風ズでもお馴染みのマンドリニスト、タカさんを従えて登場。

これが、いい。

こうやって聴かされるまでは、おめえの歌なんぞ、さんざん差し向かいで聴かされてたからなあ……という気分だったのだが、いや、すまなかった。あなたは一級品の「歌うたい」です。シミたぜ。

ことに、具体的な情景を丁寧に歌うようになってからのショーイチは実にシミる。

シミったれたような歌をうたっていつつ、なぜかシミッたれてない。それがいい。

たとえばドラマなんかで、どうでもいい役を聞いたこともないような役者がやると、本当にどうでもよくなって、なんの印象も残らないが、緒方拳がやるととてつもない存在感が残る、そんな感じ。まさに一級品の域に入ってきたのだ、と実感。褒めすぎか?いいや、どうせ、本人が読むわけじゃないしな。

どこかで見る機会があったら、みなさん、ぜひ、「彼のソロもよろしく!」です。

決して損はさせないきに!よろしく頼むぜよ!

(なぜか土佐弁。「夢をかなえるゾウ」の見すぎです。水川あさみ&古田新太最高)


続いて出てきたのは、あきこ&まき。

その昔、とっても昔、宮城県南の「スポーツランド菅生」というところで毎年、「R&R Olympic」というでかい、夏のロックイベントが行われていた。

ハウンドドッグが中心になって開催されていたそのイベントの初回だか、2回目だかに彼女らは前座として参加した。

Pretendersのカバーバンド、ルシアのメンバーとして。

それからバンドは変遷。Pretendersを卒業(?)すると、路線を150°ぐらい変換、Patti Smithのカバーバンドへ。そしてやがてオリジナルをやるバンドへ。

そんなルシアのボーカル&ギターだったのが、あきこちゃん。ドラムを叩いていたのがまきちゃん。


1102やぶ信4

そのふたりにヘルプでドラムが入って、まずは三人で。

でもすみません、三人でやってる間は、俺、ショーイチと外で話してて聞いてませんでした。

で、数曲やったところでショーイチが加わる。

Patti Smithの「Path That Cross」。

あきちゃんがPatti Smithを歌うのはどうってこたない、当たり前の組み合せなんだが、ショーイチとPatti Smith?なんだか信じられない光景でした。あきちゃんはまじめに、というかごく普通に英語のまま、ショーイチは勝手に日本語歌詞をつけて歌う。なかなか味のある「Path That Cross」。俺も大好きな曲だったのです。

続けて、セルジュ・ゲーンズブールの「ハレルヤ」、ビル・ウィザースの「Lean On Me」。


1102やぶ信3

ちなみに、まきちゃんはルシアの頃のドラムではなく、キーボードを担当。

あきちゃんの中音域が印象的なまっすぐな歌が俺のみならず、俺が来た頃にはとっくに満員になっていた蕎麦屋全体を感動の渦に巻き込んでしまいました。「Lean On Me」では大合唱。素直で暖かい、とてもいい空気。あきちゃんのそれです。

今度ここに来る時はもうちょっと早く、ちゃんと座れるような時間に来ないとな、と思ったおれでした。


そうそう、忘れちゃいけない。あきちゃんは仙台・一番町、文化横丁で「Smoke 」というRock&Barのお店をやっています。文化横丁まで行って、上を見上げながら歩いていると看板が見つかります。ビルの三階のちっちゃな落ち着けるお店なので、こっちもよろしく!