西暦1959年に生まれた男子は小学校時代にビートルズの解散を迎え、
こぞって洋楽を聞くことになる中学生時代は、いわゆる「'70年代ロック」によって音楽的洗礼を受けることになる。
経験することになった。
その手始め、中学1年生のガキが大喜びしたのは――
泉谷しげるの「黒いカバン」 だった。
その内、耳に入ってきたのは――
よしだたくろう 「旅の宿」
古井戸 「さなえちゃん」
RCサクセション 「僕の好きな先生」
井上陽水 「傘がない」~『氷の世界』
赤い鳥 「翼をください」
猫 「地下鉄に乗って」
結局いちばんわかりやすいのは泉谷しげるだった。「春夏秋冬」、「眠れない夜」
パートリッジファミリー(featuring David Cassidy)の「涙の片想い」
最初のLPはビートルズの「Yellow Submarine」だった。
パートリッジファミリーはテレビで「パートリッジファミリーショウ」とかいう番組をやっていた。
テレビから音楽を取り入れたのは、我々世代ではモンキーズとこのパートリッジファミリーぐらいなんじゃないだろうか。
ほとんどはもちろんラジオからだった。
テレビでは歌謡曲歌手しか見られなかったから。
中学生時代は特に。
エルトン・ジョン 「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」
ジョン・レノン 「マインド・ゲームス」
カーペンターズ 「トップ・オブ・ザ・ワールド」
ベンチャーズ 「十番街の殺人」
ミッシェル・ポルナレフ 「愛の休日」
すべてが同一線上のアリアで、楽しかったり、深く心に浸透して来さえすればまったくの差別なく聞けた。
が、そのうち、いろんな「ジャンル」があるのだと知らされた。
「東芝ヒットパレード」のDJ、黒澤久雄(黒澤明監督の息子)はそんな、
「ジャンル」などというものがあるなんて一言も言わなかった。
ただ
T・レックス 「イージー・アクション」がいて、
ポ-ル・マッカートニー&ウイングス 「マイ・ラヴ」がいて、
ジョーディー 「君にすべてを」がいて、
スージー・クアトロ 「キャン・ザ・キャン」がいて、
ヘレン・レディー 「デルタの夜明け」がいて、
ジョージ・ハリスンの「ギヴ・ミー・ラヴ」が今週の一位ですぐらいのことしか言わなかった。
そしてそれでぜんぜんかまわなかった。
かまわなかったのだ。
(ⅠとⅡはMy Homepage「タロのしっぽ」内の「When The Music's Over 」にあります)
「黒いカバン」 (←クリックで聞けますぜ…Youtubeなのに、なぜか「聞けます」なのだ)