やっぱ今日はこれだな。
昨日、引退セレモニーで吉田豊彦が開口一番発した叫び。
こんなストレートな引退メッセージは聞いたことがない。
普段は物静かな、温厚を絵に描いたような吉田豊彦の、野球小僧としての本音を、
彼は最後に、とにかくでかい声で放たねばならなかったのだ。
この言葉はチームメイトの胸に、いや、ロッテの選手たちの心にもずしんと響いたに違いない。
いつかグローブを、バットを置かなければならなくなる、その日がくるまで、
しっかり悔いのない野球をしなければならないんだと。
こんな言葉をあんなでかい声で、まるでガキがダダをこねるように放てる吉田豊彦という人は、
きっと素晴しいコーチになるんだろうなあと、俺はそう思った。
人を作るのは、やはり人なんだから。
二軍ピッチングコーチは吉田豊彦。
一軍は「泣き虫大将」の紀藤真琴。
そして大親分が野村克也。
イーグルスが近い将来、「投手大国」になるのは保証されたようなもんだ!