長野オリンピックが始まろうという頃初めて聞いた名前、「東北高校、荒川静香」。同じ東北高校の本田武史とワンセットで覚えたけれど、体中から発せられる何かがまったく違っていた。
妙にスマートな印象を本田武史からは受けたけれど、正反対に荒川静香からは骨太な、どたどたした印象を受けた。しかし、まったく違っていたのはもっと違う部分から来ていた。ダイアモンドの原石的、人物から受ける重量感を、彼女からは感じたのだった。
研磨され、洗練されるまで時間がかかった。それにかかる時間を、へこたれたりした時間をも含めて、着実に歩んできた結果なのだと思う。一歩一歩しっかり、荒川静香という道を歩いていたら、そこにあるべきものがあった。輝いていた。そんな金メダル。
いやはや、俺なんぞがとやかく言える事柄じゃないんだがね。
つうかね、そろそろメダルやってもいいじゃん!って思ってたの、この人には。
よかったよかった!おめでとう!