自転車もひと財産 | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

 つい最近忌野清志郎氏の自転車が盗まれたり戻ってきたりしてテレビでニュースになったりしたが、俺も30才で自動車免許というものを取得するに至るまで、移動はもっぱら自転車だった。通勤、お買い物はもちろん、作並、秋保、松島まで一人ぶらぶらフラフラ自転車を駆け巡らせていたのだ。

 最近ではやはりもっぱら自動車移動者になってしまったのだが、晴れた日の通勤や心地よい陽射しの休日などは自転車に乗ったりしている。が、しかし、一週間前ぐらいにライトが切れてしまった。最近は歩道などを走っている自転車乗りがおまぬけ顔のおまわりさんにとっ捕まって何やら話しかけられているのをしょっちゅう見かけるぐらいだから、会社帰り、真夜中に無灯火で走ったりしたら奴らの思う壺である。というわけで俺は今日、何年かぶりで自転車店という所へライトが灯るようにしてもらいに行った。そして直してもらっているあいだ、ぶらぶらと揺れながら店に置いてある新品の自転車を見て回ってみたりしたのだが、驚いた。

 ママチャリ――15,800円、このあたりはまあいい。しかし、その他のまともな機能を持つ自転車たちといったら――56,000円、98,000円、158,000円、そしてついには312,800円。

 清志郎の自転車が160万円と聞かされて、どっからそんな値段が出てくるんだ!?と首をひねっていたのだが、なんのなんの、今や自転車は庶民には簡単に手が出ないほどのひと財産になっていたのですね。いやあ、知らなかった!自転車泥棒は今や重罪人、というわけだ。