2005年8月16日、午前11時46分、あずま楼にて蟹玉ランチ700円也を注文し朝日新聞につらつら目を通していたら、はじめミシミシミシミシ……、十数秒後にグラグラ!すぐうしろのドアを開け、やはり出るべきだ、と外へ出る。揺れは2・3分?店にいた他2名のおっさん客ならびに店主及び奥さんも外へ。そこへ車で来た老夫婦、店内のテレビを見て、「地震だったのか?ずいぶん大きかったんだなあ」。揃って外に出ていた我々約5名を、なるほど、いぶかしげに見ていたわけだ。「パンクでもしたかと思った」。
本町で乗せたおばちゃんっぽいおねえちゃん、「一人暮らしなのでアパートが心配で」、中野栄まで。
タクシー代3000円をケチらずにちゃんと我が家を案ずる気持ち、実にまともだと思う。
そんな今どき珍しい、しっかりした危機感の持ち主に一種の清々しさを感じつつ、ありがとうございましたを告げるや否や我が家へUターン(我が家と同じ方向の実に間のいいお客であった)。
はてさて、マンションの前に車を寄せたら我が屋内自走式駐車場の前にわた飴の山、と見えたのは消火活動の痕跡。なんじゃろね、とは思ったが、まあこんなことにもなるんだろうと決めつけ、エレベーターへ。
CD棚の上のウルトラマン&ゴジラ・ミニチュアコレクション(from 100円ショップ)のウルトラマンとミニラがカーペットに落ちていた。もうひとつ、蛍光灯の傘の上部分の留め金的プラスチック部品が、なぜこんなもんが外れるんだ?とは思ったが、外れて落っこちていた。被害は以上のみ。あんがいしっかりしてるのね、このマンション。めでたい。
午後9時ごろ乗せた某電気関係のおっさん、「今朝5時に新潟を出発して9時に帰ってきて、ビール一本飲んでさーて昼寝でもと思ったらさあ……。そうなると俺たち即出勤だから……」。
いやはやご苦労様です。
南足柄市(神奈川県)在住の妹、ちょいと入院中、
「病室が5階なので大揺れ!サイレンやら広報やらが鳴るわ、エレベーター止まるわ、メール繋がらないわ状態」。
片やその夫、44歳、
「庭で頭の垂れたヒマワリを見上げていたら、ヒマワリがグラングラン揺れて……」。
頼れる男のシュールな体験……。
ちなみに当地は震度3。
●震源、牡鹿半島の東南東80kmあたり
震源の深さ約42キロ、マグニチュード7.2
仙台市宮城野区震度5強
JR、新幹線&在来線オールストップ
(在来線は午後5時ごろ復旧、新幹線復旧、上り21時48分、下り23時2分)