こんなところにこんなことを書いてもしょうがないんだが、中学校同期会の掲示板 が寒い。そこは同じ年に卒業した者達が見るために作られたHPの掲示板なのである。HP作成者はきっと、懐かしい顔を思い出しながら言葉を交し合えたらどんなにかほのぼのとした気分になれるものでありましょうや、との思いを込めてHPを作成したに違いないのである。はじめはよかった。それぞれが各々の本名を名乗り、なんとも心温まる掲示板となっていたのである。しかしとある一人の人物がハンドルネームを使い始めた。それからというもの、その掲示板に連なる名前といったら、HS、君影草、雨、窓の月、MAGURO、絵夢、北の国から……どこのどいつやねん、お前ら!俺はなんともやりきれない心寒さを感じ、馬鹿を承知で実名で書き込みした。
「顔が見えない。寂しいなあ」
しかし、もちろんと言うかやはりと言うか、ハンドルネームで書き込んでいる奴らは俺の思いなど馬耳東風、聴く耳持たんの体勢。これじゃなんのための同期会掲示板なのか。苗字だけなら知らん人には知られん、知った人には何となく通じるという立場でいられるだろうに、何が怖いのか、HS、君影草、窓の月……。コミュニケーションというもんを何か勘違いしておられるとしか思えない。どこのどいつとも知れない奴らとの会話を求めるなら2チャンネルでもどこでもやれるじゃないか。誰か懐かしい奴が書き込みしてないかなと思って広げた掲示板に、MAGURO、絵夢、北の国からじゃあまったく寒いぜ。そんな、作成者の意図も汲み取れないような、たまに覗きにくる同窓生達の期待するものも思いやれぬような奴らのガキどもは、俺はろくな大人にはならんと思うね。イニシャル人間、雨野郎、君影草、MAGURO、絵夢、北の国から、そんな、自分というものを的確に示せない、顔なしの不人情な透明人間、つまり正体不明な人間にしかなれんぜ。いやはやもうどうでもいいんだけどさ、一回どこかに書いとかないと収まりがつかなかったのだ。
Come Back! Old Friends!