まったく何をするでもなく、俺はいったい何を待っているのだろう。
ただでくのぼうとなって、何か考えてるようなフリをして、何を待っているのだろう。
しかし、と思う。待ってるだけましなのだ。変に活動開始してしまうよりましなのだ、俺の場合。
でもまあやはりでくのぼうであるのは事実で、それはすなわち満ち足りてしまっているからで、いわゆるハングリーじゃない。飽食男。プールにいくら行っても肥満解消ならず。
でも何もせず待っている。一応、待っている。待ってはいる。あせらず、待っている。闇雲な気分を遠ざけて待っている。自棄にならずに待っている。
そのうちそのまま終っちまうよ、と君は言う。ほら、肺のあたりから。