左右の後部のドアが開けようとしてもびくともしない程圧縮された車は、これ以上乗る気がないので、ディーラーで車探し。

これまで乗っていた車種に、特別の愛着がある訳ではないが、車椅子を畳まずに乗せられると言う便利さはなかなか捨て難いものがある。

マイナーモデルチェンジで、トランクスペースが狭くなったこともあり、平成13年式までが、車探しの対象だった。

車椅子を乗せて走ったことのない人は知らないのは当然だが、車椅子の存在が外から見えない状態で走るより、外から見える状態で走る方が、より安全に走行できる。

車椅子を外から見える状態で走行した時は、少しゆっくり目に走ることが多いのだが、ほとんど後方から煽られた経験がない。

まだまだ日本人は、そんなに劣化していない、などと変なところで少し安心する。

車探しは、事故後3日後あたり、12月中から始めており、平成12~13年式で、乗り出し価格50~60万円位が相場であるのが分かっていた。

新年特別セールで、割安の目玉商品もあったのだが、保険会社との交渉前で、相手方の保険でどこまで支払って貰えるかが不明だった為、残念ながら予約するのを断念した。

保険会社との補償金額の交渉は、整形外科の診察以降なので、事故から半月以上経過してからである。

一回目の交渉具合を見て、本当に、乗っていた車と同じ程度の車が買える保険金が出るのか不安になり、自分の入っている保険会社に相談してみた。

通常の自動車保険では、修理見積額と、同等の中古車の価格を比較して、安い方を採用する。

通常の保険の約款上では、上限50万円の補償が出るのが普通だと言う事を聞き、少しほっとした。

あらためて、車探し。

保険会社が補償の根拠とする同年式の車は、道路沿いにある整備状況が『?』の物件である。

一方のディーラーの中古車は、一年位の保証が付いていて、多少割高なのは確かである。

年式の古い車は、安心のほうに重きを置きたいのは当然だろう。

二回目からの保険会社との交渉は、電話で。

……続く
事故の翌日、目が覚めて起きようとするが、頭を持ち上げようとしても、動かせない。

大変な事になったと、手で頭を動かしてみる。

首の関節に変な音や、関節の違和感は全く感じない。

ただ、今まで経験した事のない、首の筋肉全てが筋肉痛という、とんでもない事態になっていた。

いったん起き上がると、どうという事はない。

ただ、首が全方向に寝違いを起こしているような状態。

首を回転させると、ひどい筋肉痛。

筋肉痛が収まらないと、どこがダメージを受けたのか分からない。

病院へ行くのは、筋肉痛が収まってからにした。

強烈な筋肉痛が収まったのは、約一週間後、病院へ行ったら既に年末年始の休業中。

診療再開まで、じっと待つのみ。

1月8日整形外科で診察、問診、触診、首と左肩のレントゲン撮影。

目立った外傷はなく、肩や腰の違和感は、打撲による炎症らしいことが判明。

あらためて、自分の頑丈さに、呆れるやらほっとするやら。

その後、肩と腰に都合4回電気治療を受ける。

良くなったような、大して変わらないような。

でも、体がどこも壊れていなかったことにほっと一安心。

病院が、診療費、治療費を相手方の保険会社に請求すると、何故病院の受診が遅くなったかについて説明して欲しいと、保険会社から連絡があった。

二週間以上経ってからの受診では、不信感を抱かせるのは無理のないところ。

保険会社は、よくある普通の追突事故だと思っている節があるので、実際の事故がどのくらい間一髪、命に関わる事故であったかを説明する、ちょうど良い機会と捉え、事細かに事故の様子を書き、受診が遅れた理由も書いて送った。

その後クレームをつけられなかったところをみると、話半分程度は信じたか?

そして漸く、補償の交渉開始。

修理工場に車を持ち込んだ時に修理費用の見積りを依頼しておいたので、その金額を基に交渉。

修理費用の見積りは63万円。

産廃車に追突されて、だるま落としの駒になって、前後に激しく圧縮された車は、直しても乗りたくない。

事務所に出向き、最初の交渉。

何やら「カーセンサー」あたりをコピーしたらしき紙一枚。

同一車種、同じ年式の車が29万円で売られているので、補償は29万円です、と。

登録諸費用は、被害者持ちだそうだ。

この日は、合意に至らず、帰宅。

29万円で買えるのは、せいぜい表示価格15万円程度の車。

こんな提示の仕方で納得してしまう人がいるのだろうか?

……続く
事故に遇って、救急車が不要なら、次は警察と保険です。

事故が起こったのが、12月20日午後3時20分頃、警察と両者の保険会社にすぐ連絡。

年末は事故が多いのか、最寄の警察から車で10分前後なのに、一時間以上経ってようやく到着。

救急車が必要のない状況とあって、警察ものんびりムード。

もっぱら加害者の話を聞くだけで、人身事故への変更の際の説明をして、早々にお役御免。

車の後部タイヤにボディーが食い込んでいるため、相手方の保険会社にレッカー車を頼んでおいたのだが、こちらも待てど暮らせど到着しない。

すでに産廃車の運転手は、ひん曲がったバンパーを取り外し、廃棄物の中に放り込み、青森に出発してしまった。

午後6時になり、ようやくレッカー車到着。

修理工場へ急ぐ。

代車を借り、ようやく家路。

散々な1日であった。


…次回は、保険会社との交渉編