こんばんは、ブラッド・ピットと同じ年の57歳、群馬の朗読家の宇野紳一です。

 

今日、8月15日は終戦の日。

戦後日本はあまりにも豊かな国になりましたが、わずか75年前は多くの

人が亡くなり、多くの人が苦しんだ戦争を忘れてはいけないと僕自身も

改めて胸に刻みました。

 

自らも広島で被爆者となった詩人、原民喜の詩集『原爆小景』から

「水ヲ下サイ」をご紹介させていただきます。

 

 

全文

 

「水ヲ下サイ」

 

水ヲ下サイ
アア 水ヲ下サイ
ノマシテ下サイ
死ンダハウガ マシデ
死ンダハウガ
アア
タスケテ タスケテ
水ヲ
水ヲ
ドウカ
ドナタカ
 オーオーオーオー
 オーオーオーオー

天ガ裂ケ
街ガ無クナリ
川ガ
ナガレテヰル
 オーオーオーオー
 オーオーオーオー

夜ガクル
夜ガクル
ヒカラビタ眼ニ
タダレタ唇ニ
ヒリヒリ灼ケテ
フラフラノ
コノ メチヤクチヤノ
顔ノ
ニンゲンノウメキ
ニンゲンノ

 

朗読するのさえ辛くなる詩ですが、戦争の現実は語り継がれなければ

いけません。