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口蹄疫、誰が儲けたの?

邪推です。

災害が起こるとダメージを受ける所ばかりが目立ちますが、その裏には必ず儲けてる所があります。
うちの親は建築業をやっておりましたが、宮崎では台風の後が稼ぎ時(瓦補修など)と言っておりました
人の不幸を儲け話にするなんて、とともすれば感情的になりそうな話題ですが、災害にビジネスチャンスを見いだすのは資本主義社会において常套手段と言えます。

しかしこれはあくまで民間レベルの話です。
ここに不当に国のお金が関与すると不公平だと思います。


さて、友人に聞いた話。
口蹄疫が発生してから都内のスーパーでは宮崎牛の姿が急激に消え、代わりに岩手の牛がすっぽり収まったとか。
また岩手でも近年有力な種牛が生まれてきてますが、その種の値段が急騰してるとか。

しかしこれは民間レベルで災害をうまく利用して営業が成功した例に当てはまります。
岩手産だからと言って不買したりするのはただの逆恨み、お肉になった牛に罪はありません。

僕が気になるのはワクチンの製薬会社。
確か民主党の口蹄疫対策チームにもその会社の人いたような…

国は当初消毒剤の調達には全く非協力的でした。
しかしワクチン接種が決まった後のワクチンの手配と接種の行動の速さには目を見張る物がありました。
この速さを当初から発揮していれば…と残念に思います。

ワクチン接種に関するワクチン代や農家への保障は合わせて400億円になるそうです。
これはワクチン会社、儲かりましたよね。
で、これ、全部国のお金、税金で支払われます。

全くの憶測でしかないのですが、僕にはまずワクチンありきでわざと口蹄疫を拡大させて、ワクチンを使う範囲が増えるのを待っていたんじゃないかと思えるのです。
ワクチン会社に大量に国のお金を落として、どこぞにキックバックが流れるって構造がもしあったとしたら、なんとも不公平だなぁと邪推する今日この頃です。

口蹄疫 特措法

ワクチン接種は3日で98%以上進みました
これは全て殺処分に同意した人達ですが、主に保障の事を口にしていた大規模農家さんが先に説得に応じ同意した為このような数字の運びになりました
残りは飼っているのが1~5頭くらいの小規模農家さんがほとんどでした

そしてその残り2%の人達を指してなのか宮崎人は頑固だとか金でごねている的な発言や報道がありました

中にはお互い80才を越えた老夫婦で既に現役を終えた牛を1頭だけ飼っている、いや長年連れ添っている、そんな家庭があります
お子さんもいなくその牛がまさに子供同然だそうです
なんとか見逃してくれんかと泣いて頼まれるそうです

感情論で感染は止められませんし、どんなに可哀想でも殺処分を遂行しないといけないのは分かります
それでも中央で文句言ってる人達には是非こういう現場の農家さんの悲しみを一人一人聞いて欲しかったです


また説得に回る方も地区によってはワクチン接種を受け入れた農家さんだったりします
その方達は国の回し者、裏切り者と後ろ指指されながら日本の畜産の為必死に説得に回っています
ある方はもうこの地区で再開するのは無理だろうと言っていました


同意無しに殺処分を命ずる事が出来る特措法

これを通すなら農家さんの恨み辛みを全て国が被る覚悟で4月の時点で通して欲しかったです
現場の部会からは4月の時点で発生農場から3km以内の予防的殺処分の提案もあったのに財産権の観点から難しいと言っていた
その口で感染が広がりワクチン淘汰が決まった今殺せ殺せと言う
財産権はどうしたのか…

被害が広がるのを待っていたとしか思えないのです

口蹄疫、宮崎だけでやれなんて

南日本新聞前田記者の「主体は知事なんですよ」発言を皮切りに広がる県責任論

家畜伝染予防法では農水大臣の指針に基づいて、知事及び市町村長が防疫措置を講ずるとあります

市町村長も主体です

市町村長との協議無しに決定機関でもない記者会見の場で知事だけの独断でワクチン接種のような重要事項を決める事が出来る訳ありません

後日対象市町村長は判断を知事に委ねました
本当は各市町村長1人1人を政府が説得すべきで、窓口の一括化は政府側にとって幸運だったと言わざるをえません

あと国に頼らず宮崎だけでやれと言う人に聞きたい
自分の県で発生しても一切国からの支援も援助もいらない、県だけでやると言うのか

今回たまたま被害の中心が県央の東端川南だったから県外に広がってませんが、これが初期からえびので広がり熊本鹿児島に広がってしまっていたとしても県で対応しろと言うのか

そういう想像力は働かせて欲しい所です


口蹄疫は国境すら軽々と超えてしまう国際的に最も恐れられている家畜伝染病
ヨーロッパなどの清浄地域では周辺諸国が協力して対策を講じています

本来なら国をあげて日中韓協力して対策しないといけない訳で、その責任を県レベルに落とし込むのは無理があります

だいたい自衛隊の大規模災害派遣や移動禁止区域内の種牛移動、国道封鎖など国に要請して許可を得て初めて実行出来る事が沢山あるのに、そういう権限を一切県に渡さずに防疫だけは県でやれと言うのはむご過ぎます

国が許可しないと出来ない事の許可が遅れて、もしくは未だに許可されず今回の被害の拡大に繋がったように思えます


最近市町村ホームページでの発表より農水省の公式発表が1日2日遅れています
その発表の遅れが命取り
疑いであっても速やかに発表すべきです

また殺処分の遅れが人・車の移動と並んで拡大の大きな原因と言われています
自衛隊の大規模災害派遣を1日も早くお願いしたいです