口蹄疫、宮崎だけでやれなんて | 優金属

口蹄疫、宮崎だけでやれなんて

南日本新聞前田記者の「主体は知事なんですよ」発言を皮切りに広がる県責任論

家畜伝染予防法では農水大臣の指針に基づいて、知事及び市町村長が防疫措置を講ずるとあります

市町村長も主体です

市町村長との協議無しに決定機関でもない記者会見の場で知事だけの独断でワクチン接種のような重要事項を決める事が出来る訳ありません

後日対象市町村長は判断を知事に委ねました
本当は各市町村長1人1人を政府が説得すべきで、窓口の一括化は政府側にとって幸運だったと言わざるをえません

あと国に頼らず宮崎だけでやれと言う人に聞きたい
自分の県で発生しても一切国からの支援も援助もいらない、県だけでやると言うのか

今回たまたま被害の中心が県央の東端川南だったから県外に広がってませんが、これが初期からえびので広がり熊本鹿児島に広がってしまっていたとしても県で対応しろと言うのか

そういう想像力は働かせて欲しい所です


口蹄疫は国境すら軽々と超えてしまう国際的に最も恐れられている家畜伝染病
ヨーロッパなどの清浄地域では周辺諸国が協力して対策を講じています

本来なら国をあげて日中韓協力して対策しないといけない訳で、その責任を県レベルに落とし込むのは無理があります

だいたい自衛隊の大規模災害派遣や移動禁止区域内の種牛移動、国道封鎖など国に要請して許可を得て初めて実行出来る事が沢山あるのに、そういう権限を一切県に渡さずに防疫だけは県でやれと言うのはむご過ぎます

国が許可しないと出来ない事の許可が遅れて、もしくは未だに許可されず今回の被害の拡大に繋がったように思えます


最近市町村ホームページでの発表より農水省の公式発表が1日2日遅れています
その発表の遅れが命取り
疑いであっても速やかに発表すべきです

また殺処分の遅れが人・車の移動と並んで拡大の大きな原因と言われています
自衛隊の大規模災害派遣を1日も早くお願いしたいです