※前回までのあらすじ※
クッキーと合流すべくサマルトリアへ向かったアレン。
しかし彼との出会いは一筋縄ではいかず、幾度かのすれ違いの果てにリリザでようやく実現したのだった。
その時の彼の台詞「いやー さがしましたよ」は、生涯忘れない言葉となるだろう。
※仲間になったクッキーは衝撃的でした。
なんとレベルはたったの1で、装備は棍棒と皮の鎧だけだったのです。
ステータスも実に女の子のようにか弱かった…(汗)
「お前…よくそんな状態で勇者の泉まで行ったな…
」
「魔物からは逃げてたからね。ボクは一人じゃ戦えないんだ。ははは」
(なら大人しく城で待っててくれよ)
「仕方ない。特訓だクッキー!お前のレベル上げをする」
「ええ、いいよボクは。汗臭いのはどうも苦手なんだ…ボクはもっとスマートに―」
「なに女みたいな事言ってるんだ!スライムにすらやられちまうぞっ!」
「ちぇ…わかったよ」※クッキーはレベル3に上がった!
「アレンアレン!ギラ覚えたよギラ!」
「そいつは良かったな。次いくぞ次」※クッキーはレベル6に上がった!
キアリーの呪文を覚えた!
「装備も聖なるナイフと鎖帷子を新調したし、これで少しは戦えるな」
(ここまでやって少し…)
「アレンはいいの?銅の剣のままだけど」
「そんなに金使えないだろ」
「そっか、ごめんね」
「……いや、僕の分も何か買おう。そしたらローラの門からムーンブルクの大陸へ渡るぞ」
「でもその前に、銀のカギを探しに行こうよ。湖の洞窟にあるって話だよ」
「銀のカギ?」
「その名の通り、銀色の縁の扉を開けるカギさ。持っておいて損はないと思うよ」
「カギなんて無くても僕がグーパンすれば済むんじゃないか?」
「どうしてそういう発想になっちゃうの!?もう少しスマートにいこ!ね!ね!」
「壊した方が楽だろうに…」
(前回ボクの事ヌケテるとか言ってたけど…アレンも相当キテるな…)
ザッザッザッザ(洞窟入りました)

※地下二階までしかないので直ぐに銀のカギをゲット!
宝箱にすら入れて貰えない重要アイテムって一体…。
※因みに、この洞窟のラリホーアントは序盤のいい経験値稼ぎになるのでオススメですよ!弱いし!
※カギを手に入れたので、ローレシア方面の銀のカギの扉を開けていきます。
…と言っても特にお見せするものもないので、

祈りの指輪が当たったよ!っていう報告だけ。
ゴールドカード欲しいなあ…。
※銀のカギを手に入れたアレン達はサマルトリアの西、ローラの門へ。
~IN ローラの門~

「こんな所にまでローラの名前をつけるとはな。ローレシアもあの人の名前から取ったらしいし」
「ご先祖様の仲の良さは有名だからね」※もうひとつのロトの血筋へと導く母なるローラの門。
例の海底トンネルの如くひたすら一直線に抜ければ、そこはムーンブルクの国。
※そしてそこには…

トラウマがいたのだった…!
※コイツ強いんだよ(汗)
硬いし攻撃力高いし…。
「コイツ!僕の剣が通じない!」
「銅の剣ってせいもあるよ!…でも、物理がダメなら呪文で攻撃だ!ギラッ!」鎧ムカデ「あつい~!!!」
※ギラの閃熱でこんがり焼けた鎧ムカデをアレンは美味しそうに頬張った。
クッキーは食べなかったけれど。
「無印の頃の悟空もムカデやら狼食ってただろ。こういうのはリキがつくから食べた方が良いんだ」
「ボクには考えられない…」※腹も膨れたアレンは「この子ちょっとおかしい」という目で見るクッキーを尻目に南下。
新たな町に到着した。
~IN ムーンペタ~

「ああ」
「お知り合い?綺麗な人だね」
「いや、全く知らん」
「そりゃどうも…」
「あ、ボクはクッキー。一応サマルトリアの王子です」
(冷たっ!)
「アレンはいいよな~。顔もカッコよくて何でも出来るから城下の女の子にモテモテだし。力も強いから男の中の男!って感じだしさ。同じロトの子孫なのにどうしてこうも差がついたのかな~」
「別に良いことなんてない。何でも出来る訳ないしな。…それに僕は、魔法が使えない」
「魔法?…ああ、確かにアレンは魔法使えないけど、それもひとつの個性じゃないか」
「個性?」
「そうだよ。これでアレンが魔法まで使えちゃったらボクの立場がないよ。ははは」
「…そうか」
「ムーンペタの町にようこそ。ここは人と人とが出会う町です」※こういう台詞いいわ~。
キャッチフレーズちっくな感じ。ガライの「昔語りの町」とか。
ムーンペタって名前の響きも可愛いし。

「アレン、仔犬が擦り寄って来てるよ」
「仔犬?…ホントだ。なんだ、迷子か?」
「可愛いねー。キミ、どこの家の子だい?飼い主さんとはぐれちゃったのかな?」
「犬に話し掛けたって答えは出ないぞ」
「ムッ。いいじゃないか、これくらい。ごめんねーアレン意地悪でしょ?おお、キミもそう思う?おーよしよし、ボクも色々と大変なんだよー」
「おい、クッキー。遊んでる場合じゃないだろ。さっさと武器屋に行くぞ。こんなボロボロの剣じゃこの先戦えないからな」
「はーい、わかったよ。じゃ、ちょっと行ってくるね」※アレンに鋼鉄の剣を、クッキーに鉄の槍をそれぞれ購入。
これで攻撃力は問題なし。あとは防具か…。
「ん?さっきからその犬、ずっと後をついてくるな」
「本当だ。お腹空いてるのかな。ボク、何か食べ物買ってくるよ」
「おい!…ったく」※一撃で鎧ムカデを粉砕するアレンの姿はまさに鬼神のようだった。
クッキーはその破壊王子っぷりに、今後彼を怒らせたら自分もああなるのではないかと恐怖した。
※高い体力を誇るリビングデッドや剛力のマンドリル、ふくびき券リザードフライなどの魔物を屠り、ふたりはムーンブルクへ辿り着いた。

※うわあ……。
アッテムトが脳裏によぎる…笑
「酷いな…これがあのムーンブルクか…」
「プリン、居るかい!居たら返事をしてくれ!」
「……やっぱり、居ないのかな」
「もしプリンが生きてこの城を抜け出したのなら、ムーンペタへ行った可能性が高い。だが、あの町にプリンは居なかった。プリンはもういない」
「誰だっ!?」
「アレン……あの炎からだ」
「なに…?…おい、今喋ったのはお前か!魔物じゃないだろうな」
「ううん。邪気は感じられないよ」
『なっ…何だって!?』