おはようございます😃
1937年公開のフランス映画の
デジタルリマスター版での劇場公開です。
第一次世界大戦中
フランス軍将校で捕虜になった主人公たちと
彼らを捕らえているドイツ軍将校や軍人たちとの間に起こるさまざまな事件や心の交流を描いています。
『捕虜将校収容所』という
ちょっと聞き慣れない場所で
主人公たちは
日本の全寮制学校の生徒より自由なのでは?
と思えるくらい
人間的に扱われていますが
彼らが望むのは本物の自由です。
この映画には
「凶悪な将校」も
「粗暴な兵士」も
「悪徳な獄吏」も出て来ません。
兵士は捕虜同士の喧嘩を割って入って止め
獄吏は喧嘩の罰として独房に入れられて喚く捕虜に
優しく話しかけてタバコとハーモニカを与え
将校は脱走する捕虜に
脱走を思いとどまるように「お願い」します。
第二次世界大戦から現代における
「捕虜収容所」のイメージとは
およそかけ離れていて
収容所の人間関係を美化しているのでは
と一瞬思いましたが
1937年であれば
第一次世界大戦で従軍した人々は大勢おり
嘘八百であれば名画として後世に残ることは
考えられないと思います。
この映画のタイトル
『大いなる幻影』は
同盟関係にある国々だけでなく
その植民地をも巻き込んだために
世界各地で
そして
長引いたために
数々の新兵器を生み出し
そのために
かつてない規模の大惨事となった
第一次世界大戦のような戦争を
二度と迎えたくないという「願い」と
次に起こるかもしれない大きな戦争は
この戦争をも幻のように掻き消してしまうような
大惨禍となるだろうという「予見」を
表したものかもしれないと思いました。
ちなみに日本では
1938年に輸入されたものの
検閲に引っかかって上映されず
ドイツではかのゲッペルスにより
同じく禁止処分。
アメリカでは
ルーズヴェルト大統領が
「全ての民主主義者が見るべき映画」と
大絶賛したそうです。
山猫🦁
