「飛鳥幻想」裏話3 | おもちの気持ち☆

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ある日の稽古での事です。

「軒下」と呼ばれる、大海人とウノのシーンで、


大海人がクリアに言い切った。

「私は忘れはしない。あの飛鳥のチビを…!」


その瞬間、兄である葛城皇子の脳裏を飛鳥のチビが占拠した。


飛鳥のチビ!!!!???

私は忘れてしまったのか!?

飛鳥のチビって誰Σ( ̄ロ ̄lll)



葛城皇子の頭に浮かんだのは、ミヅラを結った小さい人。



葛城皇子の想像の翼は、その瞬間無限大に広がった。



あのね、この時代の人の側にはね~

一人にひとりづつ「飛鳥のチビ」がついていてくれてるんだ。

大人になると見えなくなっちゃったりするんだけどね。

ほら、貴方の肩にいつもチビが乗っかって囁いてるよ。


「入鹿さー。あいつ邪魔なんだよねー」

「殺っちゃえ殺っちゃえ!」




ああ、飛鳥メルヒェン(何故ドイツ語…)


写真は
台本の隅に葛城の手によって書きなぐられた、貴重な飛鳥のチビの絵。





ちなみに正しいセリフは
「飛鳥の日々を…」です。