メンタルが強ければ、ポジティブになれるし、優しくもなれる。 | 「読書」の無い、人生なんて!

「読書」の無い、人生なんて!

突然、読書にハマった主婦のブログです。
座ってページをめくるだけで、何でも知れるって本当にすごい。
備忘録兼ねてます。

参考図書:「メンタルモンスター」になる。

 

 

 

 

ポジティブで有名な、長友佑都さんのご著書。

分かっていたことだけれど、改めて長友さんの目線で語られると、とてつもないスゴイ世界に身を置いていらしたのだなぁと改めて敬服します。

「誰が勝っても勝者にふさわしい存在」とワールドカップを語っています。

そんな世界に身を置く。そして、委縮することなく、最大限プラスに捉え、自らを成長させていくーーー月並みな表現だけれど、改めて、すごい人だなぁと思いました。

 

  

 

「批判」は友達。僕のガソリン。

 

「光」になりたいと思っていた。自分が光れば、自分を支えてくれた人たちを照らすことができる。強く光れば光っただけ、多くの人にスポットライトを当てることができる。

 

どんな人も「光る」ものを持っている。あとは、それを磨くことにひたむきになれるか、だ。

 

「ワールドカップで味わった挫折はワールドカップでしか取り戻せない。」

簡単に取り戻せるものではない。4年間という時間を、一瞬にかけて、選ばれないかもしれない恐怖と闘いながら、成長を続けなければいけない。取り戻せない選手の方が多いだろう。取り戻せるチャンスがあるだけ幸せだった。

 

ロシア大会が終わった時、同じような4年間をもう一度過ごすパワーが僕に残っているのか―――想像すればするほど、それはムリだと感じた。

 

「縮こまった胸を思いっきり張ろう」

(敗戦はしたけれど)やれることはすべてやった、と言い切れる自分がいたから。

 

歳を重ねればパフォーマンスが落ちる、という世の常識に支配されて努力をやめてしまう事こそが一番もったいない。

確かにできない事は増えてくる。だけど、それ以上にできることもまた増える。

かつては、ただがむしゃらに走ることで止めていた相手を、無駄な力を省き、頭を使いながら効果的に止めることができるようになった。何より、メンタリティも飛躍的に向上した。目の前の出来事に対して、色んな捉え方ができるようになった。

「きっとこれからも、歳を重ねるごとに僕は成長する。その自信がある。」

 

ピッチに立つたび、知らない自分が現れ「お前はこの試練を乗り越えられるのか?」と問いかけられる感覚。そして乗り越えれば、確実に成長した自分を与えてくれる。

いつからか、こう思うようになった。「成功は約束されていないけど、成長は約束されている」

 

いくら考え、悩み、汗をかき、心身を苛め抜いても成功するとは限らない。報われない可能性の方が高いくらい。でも、その試練に向き合うことさえできれば、必ず成長は手にできる。その経験が必ずその人を成長させてくれる。

 

僕がワールドカップが人生を変えるほどのものだと思える理由

 ①世界中から注目を浴びる

 ②プレッシャーがすごい

 ③活躍すれば、恩返しができる

 

①・・誰からも注目されていないと、人は成長しにくい。独力での成長はとても難しい。関心を持たれると、批判もあるが、成長のヒントにもなる。

 

②・・とてつもないプレッシャーは避けたいのが人情。でも、これがあると人は本領を発揮する。プレッシャーは逃げるものではなく、共に歩むもの。

 

③・・活躍して結果を出せば、人に感動を与えられ、お金や立場も手に入る。これまで支えてくれた人を笑顔にすることができる。

 

 

「移籍」はサッカー人生を変える。でも本当は移籍することではなく「移籍した後どう振舞うか」で人生は変わるのだ。

 

【ネガティブをポジティブに変換する術】

「WHY」ではなく、まずは「HOW」を見つけること。

なぜ「あの時ミスをしたのか?」ばかリに囚われると前に進めなくなる。

どこかでスイッチを「どうすればあのミスを防げたか?」に切り替える。

 

長友不要論が話題になっていた時、積極的にヤフー!ニュースのコメント欄を見ていた。

相当な書かれようだったけど、なるほどと思えることも多々あった。あえてそれを拾いに行って、自分の財産にした。気を付けなければならないのは賞賛だ。褒められると嬉しいし、気分がいい。でもそれが過ぎると、自分は正しい、アイツらはわかっていない、と独善的になってしまう。

 

【強大な相手に立ち向かう術】

まず湧きあがってくる不安と向き合う。ホテルの部屋で対戦選手のプレー動画を100回以上見続けた。見れば見るほど、ヤバい、怖い、という気になっていく。そういった「見たくない」ものをあえて見る。受け入れる。これが、重圧と闘うための第一段階。

本当は怖くて不安なのに、この段階を飛ばして、大丈夫、怖くない、と思い込もうとする人は結構多い。でもそれは単純に怖いものに蓋をしているだけで、ハリボテのポジティブでしかない。

強大な相手をじっくり観察し、対応策をイメージし、自分に叩き込む。一番効果的な対策=相手の長所を消すこと。

 

試合には負けてしまったが、試合前の「重圧」は「充実」に変わった。

 

重圧から湧きあがる不安をエネルギーに変えることができれば、自信が燃え上がり、負ける気がしなくなる。相手がものすごく小さく感じられる。まるで超人ハルクのようになって、ピッチを見下ろしているかのような感覚―――この感覚にまで持ってこられれば怖いものはない。

 

「悪口を言う人を救いたい」

批判がただの悪口になっているものをよく目にする。自分の大事な時間を使って、人の悪口を不特定多数が見る場所にわざわざ書くなんて…行動原理がわからない。もっと多くの人が純粋で素直な世の中であってほしい。

僕を含めて人は弱い部分を持っている。ネガティブ思考に陥った時、つい悪い言葉が口を突いて出てくるのかも。だったら、そのネガティブ思考を良い方向にコントロールできないか。

 

批判はガソリンとは言ったが、だからと言ってダメージがないわけではない。傷つくこともあれば、腹の立つこともある。奮い立たせてくれるものでもあるが、決して心地の良いものではない。

一番きつかったのは、批判の矛先が僕を起用してくれている森保監督に向くことだった。僕が良いパフォーマンスをしていれば森保監督が批判にさらされることはなかったはず。

 

選手をしながら社長業もーーー他のジャンルの役回りによって、色んな視点を手にできるようになった。

どうしようもないこと、きついことも、時間軸で考え直せば、打破するきっかけになる。その時間軸が「シーン」と「ストーリー」だ。

人生には、今はわからなくても後々わかるようになること がある。

 

シーンは目の前に起きていること、直面している現実。どうしようもないこと、苦しいことそのものと言っていい。そのシーンが連続したものがストーリー。苦しいことはどうやって起きたのか、その先どうなっていくのか。歳を重ねるにつれ、ストーリーを描く力がどんどん上達していった。「こういうことが起きれば、こうなるな」と見えてくる。だから、目の前にある苦しいこと=批判も、こうすれば好転する、ああすれば悪化する、と長い時間軸のストーリーで考える癖がつくようになった。

 

サッカーは俯瞰が大事と言われるが、人生も同じこと。鳥のような視点で人生を見れば、今は大変でも、その先にある幸せを想像できるし、問題を回避することもできる。

 

具体的にイメージする。想像することはとても重要だ」

ただ、選手としてイメージするのではなく、相手側、監督目線・・・いろんな立場で想像してみる。

 

「一番怖いところを消す」

一番怖いところを優先的に消すことで、勝負に勝つ確率を高めていく。

 

「感謝の気持ちは相手に伝わる。必ず同じような喜び、幸福を返してくれる。」

起用してもらえないと、監督やチームに不満の気持ちを抱く選手も沢山いた。選手としてそういう気持ちを持つことは大切。でも「最後は、絶対に感謝しろ」と付け加えた。

 

「ピュアだからこそ・・・」

ピュアのメリット その1=言葉を疑わない。

人に言われたことはどんなことでも一回試す価値がある、と考えた。

 

ピュアのメリット その2=違和感(ネガティブな感情を持っている人、怒りの感情を持っている人)を敏感に感じ取れる。気づく能力が高い。

 

今の選手は「合わないもの」に対して淡白なところがある。

脳内シミュレーションで、今自分がそこにいるべきかどうか判断できる能力を持っている。が、自分に合わなそうなところでもがくこともぜひ経験してもらいたい。

 

「うまい選手は多くいる。ただ、メンタル的にたたける強い気持ちを持った選手はまだまだ少ない」

「うまい選手ではなく、強い選手を選択する」

ヨーロッパ戦術の最先端を知る名監督すら、戦術やシステム以上に、メンタリティの話をする。

世界の名監督たちは、戦術スキルよりも、メンタルコントロールがうまかったり、選手をその気にさせるモチベートに優れていたりする。精神的な部分で選手を引っ張り、その上に戦術がのっかってくるといった印象。

 

闘うメンタリティが強ければ「気の取り合い」で主導権を取ることができる。相手が強い気持ちでプレーしてくれば「手強い」と思うし、時に「怖い」とすら思う。

だからこそ「まず、削りに行け!」「最初に、自分の存在で相手をビビらせろ!」---そうやって相手の気を奪っていく。

 

海外では、サッカーはプレーするものではなく、戦うものだという文化が浸透している。