妻の身の危険を感じた僕は

元夫と相対することを決意した





どういう方法を取れば

相手を刺激せずにいられるか




本音を言えば

かなり腹が立っていたので


真っ向から喧嘩を売る

という手もあったのだが


それは絶対に妻が嫌がると

思ったし

間違いなく逆効果になる




元夫のことは妻から

色々と聞いていたので


ストレートにやればやる程

逆上して


とんでもない事件を起こす

危険性もはらんでいる





果たして話し合いで

解決することが出来るのか





まずは連絡だ


妻は携帯番号もLINEも

削除していたので


唯一残っている

メールアドレスを教えて貰った





しかしいきなり

全く知らないアドレスからの

メールを開くのだろうか


僕なら

不審なメールはまず開かずに

直ぐに消す


となると

この作戦は失敗してしまう




思案した僕は

妻からメールを送って貰うことにした



内容はこうだ

⬇️


私やけど

〇〇(次女)の事で

相談したいことがあるから

外で会って欲しい


来週の◯曜日に

〇〇で待ってる





普通なら妻はこんな事を

元夫に言う筈がない


だから信じるか

は妻からしたら

甚だ疑問だったと思う




しかし今まで

子供経由でしか

連絡がないことに

苛立っていた元夫なら


妻から連絡が来たら

いそいそと出向いて行くのではと

僕は想像した





約1時間後

返事が来た





お前からそんなん言うの珍しいな


何の相談や?

金なら出さへんぞ





見事なまでに

僕の予想通りの返事だった




あんたから

お金出して貰うなんて

初めから期待してない


で、来れるん?





しゃないな

俺も暇じゃないんやけど

行ったるわ






案の定引っかかった


嘘みたいに

単細胞な人間だ







当日まで

妻はとても不安な表情をしていた




もし〇〇(僕)に何かあったら

どうしよう



大丈夫

流石に人前では何もしないやろ







妻に一緒に待ち合わせ場所近くまで

来て貰い

本人の確認を頼んだ





そして遂に奴がやって来た













さぁ戦闘開始の時間だ
























































1992年ベストソング第6位

Too Much Love Will Kill You/BRYAN MAY


































麺家で食べた鶏天蕎麦