次女が小学校四年生になった頃
妻の無断外泊が始まった
最初は同じマンションや
近隣に住んでいる
友人の部屋に泊まっていた
周りはみんな酒飲みばかりなので
浴びるように飲みまくっていたようだ
後にその人たちと飲む機会があり
大まかなことは教えて貰ったが
〇〇ちゃん（妻のこと）は
〇〇（僕のこと）をボロクソに
言ってたけど
愛情はあるみたいやで
じゃなかったら
いつもいつもその話にならへん
いやいや
そんなんある訳ない
まぁ今更どうでもいいけど
不仲が始まって
もう10年以上
そろそろ潮時と思いかけていた
それでも最初は子供のためにも
離婚はしたくないと思っていた
しかしそれは大きな間違いだと
後になって気付いた
子供の為に離婚しないなどという
選択は決して子供の為になっていないと
言うことに
妻はそれからも週に三、四回は
外泊を繰り返していた
そしていつの日か
全くマンションに戻らなくなった
別に部屋を借りていたのだ
最初は男が居るのかと
疑っていた
嫉妬というよりも
その方が離婚しやすいと
考えていた
しかし一人で住んでいるようだった
よくそんなお金があるなぁと
思っていたが
こっちにお金が回って来なかったんだから
当然と言えば当然の話か
相当貯め込んでいたのだろう
だが、そんな妻の一人暮らしも
長くは続かなかった
みんな大好きすき焼き丼
