今から22年前
次女が産まれた
体重は標準より少し小さかったが
元気に誕生してくれた
ところが
一歳を回った頃の事
僕は友達と家の近くで飲んでいた
すると妻から電話がかかって来た
今どこ？
早く帰って来て！
なんや？
どうしたんや？
どうもこうもない！
帰って来いって言ってるんやから
帰って来い！
全くなんでいつもこう喧嘩腰なのか
はっ？
理由もなしに帰れるわけないやろ！
〇〇が高熱でぐったりしてんねん
救急連れて行くから
車の後ろに座って〇〇見といて！
だったら最初からそう言えよな
急いで帰宅した
しかし妻は開口一番
遅いわ！
早く行く用意して！
全くなんやねん
こいつは普通に喋れへんのか？
次女を抱いて
車の後部座席に乗る
そしてかかりつけの小児科へ
再度検温し
血液検査をした
熱は40度を超えていた
ドクターは
これはあかん
尿路感染してばい菌が身体中に
入ってしまってる
直ぐに入院せんとあかんから
〇〇医大の紹介状書くから
直ぐに行って
えっ！？
入院！？？？
マジかー！！！！？
しかも脱水症状も起こしてる
これは急がんとあかん
直ぐに〇〇医大に行き
入院の手続きをした
そして点滴をして
ばい菌がこれ以上悪さをしないように
処置をして貰った
だが、予想以上に
病状は酷く
次女は敗血症を併発してしまったのだ
状況は深刻です
ばい菌が脳まで上がってしまったら
命の危険があります
この二、三日が山でしょう
ドクターの説明を聞き
妻は泣き崩れていた
この日から
眠れない日々が続くことになった
