※白と緑と青が良い比率。山梨県では南を向けば大体は富士山が居る
信玄橋を渡る散歩その2。
この記事は一回で終わる予定だったが、その1にあたる前回の記事で散歩に関係無い話題をだらだらと書き連ねてしまったためその2が出来てしまった。ただでさえ短い散歩とも言えぬこの遊歩、今回の記事で完結させたいと思う。
では前回の続き。
※前回の記事は以下から♪
【山梨散歩】信玄橋を渡る散歩
https://ameblo.jp/rossy-rossy-
国道20号を逸れて細い坂道を下ると、信玄堤(シンゲンヅツミ)公園の標識が見えてくる。
歴史に明るい皆には釈迦に説法ではあるが、ここで信玄堤の簡単な説明を(社会科が苦手だった人は読み飛ばしてくれ)。
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「信玄堤」とは、武田信玄が領内の水害対策のために河川に施した治水遺構の一つである。一つ、と記したのは堤防以外にも信玄の工事と伝わる遺構があり、急流の水路を分かつ”将棋頭”や水流を弱める”聖牛”などがある。これらを含めて「信玄堤」と呼ぶ場合もある。
日本三大急流の一つ、富士川水系を擁す甲斐国は大雨による河川の氾濫が古来より発生しており、時代ごとでの統治者や有力者による治水工事の記録が残っているが、その中でも大名領国制により、自国の石高の確保や領民の統治に治水事業が不可欠となった武田信玄は、治水工事に莫大な資金・労力を割き、結果、富士川上流の暴れ川である御勅使川や釜無川、笛吹川の氾濫を減少させることに成功し、甲州流治水法は全国に広まった。
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上記説明を書くために改めて信玄堤のことを調べてみたが、現代でも利用されている治水技術の基礎を作った部分もあるそうで、少し驚いた。治水技術とか、そういう仕事に関わってないと全く知らないよね。
地元民でありながら恥ずかしいことに「信玄堤」=「河原」=「バーベキューをするところ」という認識だった。
これはいかん。地元の誇れることに目を向けなければ。
(あ、VF甲府天皇杯優勝おめでとう!)
信玄堤公園の向かいにはさわやかな色の屋根が付いた神社がある。
ふむ、やはり水害にまつわる神社だそうだ。
神社をチラ見した後、くだんの信玄堤へ。
堤防というかただの階段にしか見えないが、ここら辺が堤防化された跡地である。そして釜無川。
河原にある木をななめに組み合わせたようなものが”聖牛”を復元したものである。これを牛に見立てていたそうだ。。パソコンもスマホも無い当時の人達は、きっとおれらの万倍、想像力が豊かであったのだろう。
信玄堤の眺めを堪能したところで実家に帰るため信玄橋へ向かう。
自然豊か。
今回の記事は青緑白が多めだ。
近づく信玄橋。
信玄橋到着!
初代信玄橋は昭和7年に建設され、昭和41年に修復工事がされた(二代目)。さらにその後、平成4年に老朽化や大型車両の往来などの増加に対応するため、これまでの場所からやや北部に現在のシン・信玄橋(三代目)が建設された。
二代目の橋が現役のころに我々一家は南アルプス市(旧八田村)に引っ越したので、今の信玄橋とは違う、武骨なコンクリート造りで灰色一色だった信玄橋二代目をよく覚えている。歩道が急に幅員減少していたり、大型トラックが通ると橋がガタガタと振動したりとなかなかスリルを味わえた橋だった笑
今やこんな綺麗な橋に。今さらながらちょっと感慨深い。
でも眺めは変わらない。橋からの遠景はどこも山々だ。
すこーしノスタルジックな気持ちに浸りつつ歩いていると、甲斐市から南アルプス市側に辿り着いていた。
釜無川の標識だが……なぜ平仮名なのだろう。
8歳の時からの疑問だ(嘘
釜無川を渡り南アルプス市(旧八田村)のエリアに入った。
実家まで間もなくだ。
ローカルな県道を真っすぐ歩いてゆく。
消防団事務所の火の見櫓。
地方では消防団に入る、入らないが社会生活の死活問題になることがあるとまことしやかに嘯かれているが、地元に残っている知人からの話を聴くに、南アルプス市はそこまで過酷なものではないようだ。
山梨の地域スーパー、オギノキャロット。
万が一オギノを知らない山梨県民がいたら、そいつはモグリである。
せっかくなのでオギノに寄って買い物をしつつ(晩飯のおかず)、家に帰ります。
県道から逸れて脇道へ。
もう実家は目と鼻の先。
煌々と光る明かりはファミリーマート。
商業施設は数えるほどしかない。しかし、東京から実家に帰ってその鄙びた様子を見ると、癒される部分はある。
人は所詮ないものねだり。
都会に住んでいる人は田舎に憧れ、田舎に住んでいる人は都会に憧れ。それはその通りだと思うが。
しかし田舎に住んでいて都会にも一定期間住んでいた人が、どっちのほうが良いと思うか。
おれはいまのところ東京の生活が楽しいな。
そんなことを自覚した地元の散歩だった!
短いけど全ルート。
直角に移動しただけだ笑
最後までお読みいただきありがとうございました!