10/24(月) 緊急再入院











病名



腎盂腎炎 敗血症性ショック











ICU(集中治療室)入室














「キラキラちゃん


お願いだから


寝ないで、起きてて」














モニターと睨めっこの看護師さん

私の隣にずっといる看護師さん











「寝てないよ」






と言うけれど








その声が届く事はなく



何かに操作されてるかのように



目が勝手に閉じていく












(私はひとり別の世界へ出かける)











陽が沈む薄暗いその場所は


周りに何もなく遠くに水平線と


一定の方向に進んで行く動物が見えた











(こんな風景色だった)
















(私はこの真ん中に座っていた)











たくさんの動物の列がずっと続く


(陰絵の様な姿形が黒い動物たち)











『こっちにおいで』

『一緒にいこう』











声をかけてきたのはシマウマだった


(シマウマだけはハッキリ白黒に見えた)










私は






《そこまで歩くの面倒くさい》






と答えた











このやりとりだけは

今でもしっかりと覚えている











おそらく10分間隔かな




“  そこ ” から戻ってくる度に




危険な所まで下がっていた血圧が上がる










血圧、心電図等たくさんの機械があり

まるでコックピットのようだ






たくさんの先生や

看護師さんがいる







心電図なのか何かの機械の

大きな音が鳴り響いていた










呼吸ができない程の苦しさを





「象に踏まれる痛さ」





この意味が分かった気がした










心臓や肺を強い力で

抑えてつけられてるような

すごくすごく痛くて








息を吸う事が痛苦しかった


苦しさあまり息の吸い方が

わからなくなった









1日に何度も40℃を超える熱



太ももや足が攣る程の震えと痙攣



起き上がることもできない



自分で動くこともできない











意識が戻ってからは

もうダメなのだと

毎日毎日泣き


看護師さんに24時間励まされ

ここまで辿りついた








ICU







HCU







(現在)

一般病棟

















緊急入院となったあの日


病院へ向かっている間


痛みと息のできない苦しさの中




初めて




《 死ぬかもしれない 》




と感じ、その時はすごく怖かった







しかし病院へ着いて

意識を失う少し前から




怖さはなくなり

痛みもなくなり

苦しさもなくなった











そう


それはもう、その時には既に


《 別の世界 》 へ


行っていたからなのだと






後になって気づいた











ヴォトリエント休薬50日目


(デスモイド隊そのまま静かにしててね)